上司になった私へ(2) 「取引先が酒の席での説教?自慢話?」 | 玉砕か、貫徹か…

上司になった私へ(2) 「取引先が酒の席での説教?自慢話?」


私の性格、考え方も、少し変わってきているのかもしれません。



自信やポリシーが強くなって、


それを否定されたから、こんなにムカついて、



イライラしているのかもしれません。



入社して、



お客さん(今回の人は、社内から関係会社に出向している方ですが)個人に


こんなに腹が立ったのは、はじめてです。



「罪を憎んで、人を憎まず」



今でもそれが大事だし、自分もそう思える人間でいたいと思っています。


ですが、



今、そういう気持ちに切り換えることができません。




まだ、お会いしてから2カ月ほどですが、



少し前にうちの部長が、その人が社内出身の方ということで内々に話したことを、



別の会社の人に教えてしまって、大きな問題になりました。



「もう、あの人には何も言えないな」


そう言っています。



そんなことをしでかした人ですが、



今日の飲み会では、散々、


「お前は甘い。俺は朝5時におきて勉強している」


「中小企業診断士なんて、勉強すればだれでも取れるんでしょ」


「俺は、社長にだって物怖じせずに直訴するよ」


「俺は27までスポーツやってたから、それから死に物狂いでやったよ。君はだからだめなんだよ」




そんなことを言われました。


まだ、出会って2カ月程度です。


私の何をわかってそう言っているのかわかりません。




人事に同期がいるとのことで、

「一人首にしてほしい奴がいる。しなかったら、お前のこと業務怠慢で社長に言うからな」


と、その人に言ったと言ってました。



自分の上司や私の上司の悪口を散々言うし。



私のまえで、せめて自分の上司の悪口は言っちゃだめでしょう…。



あと、工場見学の時に、うちの製造の人に「原価いくらですか?」って、


それを聞くのは節操がなさすぎです。




もう50歳の方で、最近課長になられた方ですから、



正直、色々問題もあったのかと思います。




私自身、その人からそこまで色々言われる筋合いはないと思います。


せめて、やったこともない診断士のことを馬鹿にしたりはしてほしくないです。




ただ、



入社してから7年半で、


初めてこんなに気の合わない取引先ができたことに、



ショックと、どうしていいのか不安とが入り混じっています。




自分に落ち度があったのか…



いや、どちらが悪いかではなく、



「その人をそういう気持ちにさせたこと自体が、落ち度である」




そう考えたりしています。




そして、



理由はなんであれ、




取引先の方にそう思われていることを悲しく、自分自身が情けなく思います。





そういう思いを持ちながら、飲み会を過ごしていたのですが、




その方の部下の女性(51歳)が、




上司の話に「うんうん」と言いながらうまく対応しているのを見て、



とても胸打たれました。




見習うべきは、彼女の対応力であると。





「上司に乗っかって悪口は言わない」


「上司を否定もしない」





「ただ、上司の話を聞いて相槌を打つ」



それが



こういう場合に立ちまわる最善の方法だということがわかりました。





「取引先に説教すること」


「相手のことを深く知らないのに勝手に決め付けること」


「自分の上司や取引先の上司の悪口を言うこと」


「自分の自慢話」



あとは、意味不明な発言。



こういうことをする人にはならないこと。



そして、



そういう場合でもうまく立ち回るポイントは、


「相槌だけ打つ」


ということ。




これを、教訓に。