『私は、私の道をいこう』 | 玉砕か、貫徹か…

『私は、私の道をいこう』

最近、ふと思い出した言葉がありました。


『私は、私の道をいこう』



うちの実家は、親がマンガ嫌いで


小さい頃は、基本的にマンガは何も


買ってもらえませんでした。



そんな中、



唯一買ってくれたマンガが、


「日本の歴史」



小学館かどこかが出しているやつだったと思いますが、


有史以前から現代まで20巻くらいある


シリーズ本でした。



私は、マンガが読みたい一心で、


ひたすら「日本の歴史」を読みました。


(それで、歴史が得意になったのだと思います)



その18巻くらいだったでしょうか。



婦人参政権の話のところで、



ある話がありました。





女学校に通う富豪の娘が、


ある日、女学校の友達に誘われて


婦人参政運動をしている集会に参加します。


これまで、親のしつけ通り生きてきた


内気で、大人しいその子にとって、


これは衝撃でした。


それから、彼女は何度かその運動に、


足を運びました。



家では、兄と父が喧嘩をしていました。

女性の権利等についての話でした。


父親は、「女性なんかに、何ができる。女は子を産むのが仕事」


そんな考えだったので、


婦人参政権を主張する兄とはよく口論をしていました。


彼女も母も、父にも兄にも何もいえず、

黙っていました。



兄が部屋から出て行ったあと、


場を取り持とうと母が彼女に、


「あなたも、いいお見合いの話があるのよ」


そう彼女に言いました。


彼女は何も答えませんでしたが、


心の中で決めていました。


「お母様、私、結婚はしません」


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3年後、



女学校を卒業した彼女は、


本格的に婦人活動に参加し、


積極的な性格に変わっていきました。



ある日、



道端で、彼女を初め婦人参政権の集会に誘った


友達に会いました。



「あなた、まだあの活動やってたの?」


友達は驚きます。



彼女は誇らしげに、


今、どのような活動をしていて、


女性の権利が確保されつつあることを、

話します。



そのとき、



友達が抱えていた赤ちゃんが泣きました。



「おー、よちよち。そう、あなたも頑張ってね。」


そう言って、友達は去りました。



その時、


彼女は、初めて


「彼女が教えられ、自分も当然そうなるものだと


思っていた姿と、今の自分は違っている」


そう、感じます。



少し何かを考えたあと、




でも、彼女はすぐに、




自分にこう言い聞かせました。




『私は、私の道をいこう』