転職活動② ~真実~ | 玉砕か、貫徹か…

転職活動② ~真実~

今日は、会社の忘年会だった。

もはや、私の会社での態度は、

「早く、みんなに嫌ってほしい。会社にいれなくなりたい。それを辞職の後押しにしたい」

そういうものになっている。

それほど、うちの会社は居心地のよい会社なのだと改めて思う。





気づいたことがある。



当社の強みは、「安定」「安心」「信頼」

社員にもステークホルダーにもそういうものを売りにしている。


だが、


当社の弱みは、「スピード」「挑戦」「勢い」

これがないこと。



人それぞれ価値観次第だが、私は、後者を求めている。だからもう我慢が出来ない。





私は極度の「負けず嫌い」だと言った。

また、特に自分がライバル視する人が持っているものは、

無性にほしくなる。(お子ちゃまだ…)

でも、今の会社の先輩に対しては、私がどうしてもほしいものを持っている人はいない。

悔しいという思いはほとんど生じない。

自分自身の成長という意味では、それがまた、残念である。





これから5年間、


会社を出て、ベンチャーなどで必死こいて働くとする。

失敗しても成功しても、新規事業立ち上げの仕事等、

様々なノウハウや経験は手に入る。


そして、5年後に当社に帰ってきても、

今の営業マンとしてのスキルで、十分35歳の営業マンをやるなら通用する。

それは、最低限、でもそれはできる。


じゃあ、逆に、


『会社を出ないで過ごす今からの5年間って意味あるの?』



そう考えざるをえない。

つまり、これ以上同じ部署で営業を続けてもスキルやノウハウという意味で成長は望めないということ。





最後に、






当社は、

「若手に最大限の成長をさせる」ことはしない。


わざわざ段階を踏んで成長させるのだ。

つまり、


能力が高くても、

与えられる仕事や教育は、

その型にはめられたものになる。


伸びようとする力を、必要以上に伸びないよう、


無理やり押さえつけているのだ。


では、それはなぜか?


それは、


「できるようになってもポストがないから」

「成長が早いと、多くの先輩社員のスキルを抜いてしまい、

 逆に先輩社員のモチベーションを下げ、会社全体としての

 パフォーマンスと、組織の風土を悪くする可能性があるから」


である。





なんと、虚しいことか…



これは、絶対に後輩には言えない。

そして、私は、


この仕組みの引き金をつくったともいえる。


若くして大きな企業との取引で成功してしまったら、



私のような生意気な人間をつくってしまう可能性がある。


それは、


組織上の問題として非常にやっかいだ。


色んなものを要求してくるし、


先輩社員のモチベーションも下げる。


上司も、「年功序列だから、成果主義でないから」


という非合理的な説明しかできない。


職能給でも職務給でも、実績連動給でもない。

「勤続給」だ。

そういう給与体系の歪みを指摘されてしまう。





私のような人間を、会社はもう作ってはいけない。

作って持て余すなら、作ってはいけない。



仕組みによって運営せざるを得ない大企業は、



「全体最適」


をとるしかない。




組織運営の難しいところだが、


私は、


この虚しすぎる秘密に


気付いた。



こういう人間は、


組織運営に悪影響を及ぼす。





私は、会社を辞めるべきである。