奈良産業大学のスピーチコンテストに参加した、準優勝を取った。
コレは原稿だ。
以前、『スカイクロラ』という映画を見たことがあります。
監督は押井守です。この映画を撮る前、彼は「若い人に、生きることの意味を伝えたい」という話をしました。
この映画は、現実とはやや違う世界を舞台に、戦闘機のパイロットをする人
間が主人公の作品です。物語の背景に戦争がありながら、政治背景や戦況に関する説明はほとんどなくて、終始淡々とした「僕」を語り手として物語が進んで行きます。戦争と並んで「キルドレ」と呼ばれる存在が物語に大きく関係していて、彼たちは思春期を過ぎてから成長が止まり、永遠に生き続ける存在です。寿命以外の点で、肉体的に通常の人間と異なる点はなくて、性交や妊娠の能力もあります。
彼らの大半は、その能力を生かし「戦争法人」という機関の指示に従って、
戦闘機を操縦して、空で戦います。 病気や怪我がなければ寿命がないとされ、通常の人間とは違う時間感覚や記憶を持ち、精神的に不安定な状態に陥る人もいるようです。
少し考えば、現在の日本の若者は現実の「キルドレ」ではないでしょうか。日本の経済水準はグローバルな観点から見ても非常に高く、社会福祉も発達していて、今でも終身雇用が多く見られます。このような国は、全アジアで日本しかありません。若者はただアルバイト程度の仕事で儲けるお金と兩親からの援助で基本的な生活を維持できます。
しかし、若者にとって、このような生活は本当に幸せでしょうか。長い間
、日本の経済は衰退し続け、企業の雇用も日々より厳しくなり、人口はどんどん減っていき、社会が進んでいる現象が見えません。自分の現状に満足していないが、どうやって変わればいいのかも分からず、多分これからも社会と同じように相変わらずの生活を送り、このままただ生きて行くのだろうかと彼たちは悩んでいます。
実は、日本の若者だけではなく、中国の現在の若者もこの問題に直面しています。
人間は基本的な衣食だけで満足するわけがありません。生理的な欲求と安全
の欲求を満たしたら、きっと自尊、そして自己実現を追求します。「人生」というのは、希望を抱いて、より幸せな生活を追い求める過程です。
「このままただで生きて行く」のでは意味がなく、意味があるのは「生きて行くとともに、変わっていく」ということです。人生の困難に挫折しないで、ずっと未来への希望を抱いて、自分に相応しく、正しい生き方を探せば、人生の変化はきっといつか訪れます。『スカイクロラ』の最後で主人公たちは自分の運命は超えられませんでしたが、自分を超えました。これは変化です、自分の変化を探すのは自分しかいないし、自分に希望を与えられるのも自分しかいません。
この世界には運はありますが、奇跡はありません。頑張っている人はたくさんいますが、いつも勝者を演じられる人はいません。自分の生き方が変わっても、世界は変わらないかもしれませんが、その生き方の変化が無意味な訳がありません。未来に希望がありそうではないからこそ、頑張って、自分の足で進まなければいけません。これは押井が若者に伝えたかったことです。これもわたしは現在日本の若者、及び、わたし自身に伝えたいことです。
