高級な鉢物植物として知られるコチョウラン(胡蝶蘭)が、遺伝子組み換えにより青い花を咲かせた。千葉大大学院の三位正洋教授(植物細胞工学)らがこのほど発表した。青いコチョウランは世界で初めてという。

 コチョウランには、白や赤、黄色など多様な色の花がある。交配で作り出されてきたものだが、花弁に青の色素を作る遺伝子がないため青い花はなかった。

 三位教授らは、青い花を咲かせるツユクサから取り出した遺伝子を、コチョウランの細胞に組み込み、培養。4年かけて作り出した植物体が2月半ばから開花した。ベースとなったコチョウランはピンクの花を咲かせる品種だったという。