スピリチュアル・ライフ -12ページ目

孤独死

孤独死


浴槽のふちから、浴室の洗い場にはまだ、


汚物のようなものが山のように残っていた、それが、


強烈な臭いを発生していたのだ。


私達二人は、ハンカチで鼻を押さえ、嗚咽をしながら、


お経を唱え、お祓いを、やっとの事で済ませた。


亡くなった人は、きっと、アパートのこの部屋で、


一人暮らしで誰にも亡くなっていたのを、


   気付いてもらえなくて、長いこと放置されていた


のだろう、仏さんの事を思うと目頭が熱くなって、


涙がでてくる。


続く


孤独死

孤独死


私はいつもの通りにお祓いを済ませたが、


亮完が最後の浴室のドアを開けたとたんだった、


『うわぁー!』・・・・・・


大きな奇声のような声を出した。


私が亮完の処に駆けつけると、浴室のドアを片手で押さ


えていた、


浴室のドアを私が開けると、物凄い悪臭・・・・・・


悪臭のあまり、めまいまで起こしそうだった。


亡くなった仏さんは、


浴室でお亡くなりになっていたのです。


つづく

孤独死

孤独死


『えっ!』・・・・


私は驚いて一歩後ろに後ずさりした。


今?・・・・何だったのだろう?・・・・気のせい??


私と亮完二人で顔を見合わせた、それから、


何も無かったように玄関を入ったが、


不動産屋の営業の人は部屋に入ってこない?


部屋の中は、高齢の方が今の今まで住んでおられたの


が、よく分かる、生活の其のままの状態だった。


まだ、掃除や片付けが出来ていない。


普段から掃除も行き届いていなかったのだろう、汚い、


凄く汚れている、履物を履いたままで部屋に上がり、


と亮完と、ふた手に分かれ私は居間と寝室、


亮完は台所 洗面 浴室を、お祓いをする事にした。


つづく