就任1週間、とんでもない事態が次々と発生しています。

 

 

5年、10年を掛けて太平洋周辺の国々が喧々諤々の議論の末に何とか纏め上げたTPPが、トランプのサイン一つで反故になりました。損得しか頭に無い大馬鹿の思い込みで、全てが水の泡となった。

 

 

オバマケアも破棄し、メキシコとの壁も本当にサインした。僅か1週間で彼は間違いなく歴史に残る大統領になった。大統領の権限見直しが喫緊の課題となろう。

 

 

しかも未だにツイッターを遣っている。一国を代表する者が、政策、外交に関する方向性を勝手気ままに発信する。これで世界が俺に靡くと思っている。今、面白くてたまらないだろう。ジャイアンに核戦争のボタンを持たせてしまった。

 

 

普通100日はハネムーン期間と呼ばれるが、無理だ。100日も持たずアメリカ国内だけでなく、間違いなく世界中の良識派から総すかんを食うだろう。

 

 

就任当日から、マスコミに敵対しているので、何か問題が発生すれば容赦ない批判が四方八方から降り注ぎ、止めを刺すだろう。半年は持たないと思っている。

 

 

日本へも多くの批判をしているが、どれも見当違いの言い掛かりである。何も現実を把握していない馬鹿丸出しで、余りに悲しい。幾つか数字で確認すると、、、、

 

 

日本はアメリカ軍にタダ乗りしている。金を出さないなら守ってやる必要はない。

現実は、「日本は駐留経費の74%を負担している。世界一の負担で、次に多い国でも最大4割しか負担していない。」

 

 

(私見:74%負担ならば、もう傭兵である。こちらの意思に沿って動くべきだ。巨大な基地を確保して米国の都合でしか動かないならば、駐留軍であり不要である。また海兵隊員の質も良くない。即刻引き揚げて貰って良い。74%の経費を掛ければ、もっとコンパクトで良質の自衛軍が整備出来る。自前の軍隊で防衛すべきだ。)

 

 

日本は車を売りつけるが、アメリカ車は買わない。不公平貿易だ。関税を掛ける。

現実は、「欲しいと思う車を作っていない。日本でも上質な欧州車は売れている。日本は輸入関税0%で開放しているが、アメリカは2.5%の関税を掛けている。」

 

 

アメリカ人の雇用を増やせ。外国の企業が仕事を奪っている。

現実は、「日本企業は84万人のアメリカ人を雇用している。一方、アメリカ企業は34万人の日本人を雇用しているだけ。(米国経済企画局のデータによる)」

 

 

(私見:84万人の雇用は、外国企業としては断トツに多い。次に多いのはカナダ企業とドイツ企業だが、夫々60万人前後で日本には及ばない。)

 

 

アメリカに赤字を押し付ける中国、メキシコ、日本は不公平貿易の国である。

現実は、「誰も押し売りはしていない。アメリカ人が競争力のある品物を購入しているだけ。自国製品に競争力が無いのだ。」

 

 

(私見:貿易不均衡で云うと、中国が最大で、2位がメキシコ、3位がドイツ、4位が日本である。ドイツは槍玉に挙げていない。ここに白人優先の人種差別を感じる。)

 

 

まだまだ言いたいことも有るが、馬鹿を相手にしてもしょうがない。安倍首相も慌てて会いに行く必要は無い。もう少し時間を置いて墓穴を掘り出した頃に、少し助け舟を出すスタンスで行けば良い。早期訪米で得るものはないと思うが、如何?

 

 

頭に来たまま、終わります。