先日、ある新人教員の方の研究授業について、校内研究推進委員会のメンバーで検討が行われました。

そこの末席を汚している身なので、私も参加して意見を求められました。

検討の中で他の方が解消できなかった課題は、グループごとの話し合いをする時に、全部のグループへ同時に教員が着けないということでした。

話し合いによって子どもの集団意識を高めようという狙いを満たすために、授業者としては解消しておきたいそうです。

 

その手法の是非は置いておいて、授業者が見通しをもって授業に臨めるようにいくつか案を考えて提供しました。

何故、授業者が抱える課題を他の教員の方は解消できなかったのでしょうか。

それは、よくある授業の形態を捨てきれないからです。

私が提供した案は、あまり見ない、かつ難度が高い方法なので会議の場で出すのを躊躇したのでしょう。

 

私がそういった案を提供しようと思ったのは、授業者が若いながらも「話し合いによって子どもの集団意識を高めたい」ということを何度も強調されていたことでした。

で、あれば、そこへ助言する側もそれを優先して考えなければなりません。

優先順位を確認した上で、よくある方法だけでなく、授業者の構想と実践に澱みが無くなるような方法を考えるようにしたいです。

私がこの委員会メンバーで(私としては珍しく)精力的になる理由は、若い教員の感覚から自分を省みるためなので、私にとっても今回は良い時間になったと思います。