今年度、ようやく私の勤務校でもある程度の規模の飲み会が解禁されました。

そういった会が煩わしいと感じる人もいるでしょう。

それはきっと、会の持ち方と相手との人間関係が不十分だったからだと思われます。

今回行われた私の勤務校での飲み会から、そのことを読み解いていきます。

 

今回の飲み会では、管理職以外全員が誘われました。

ただし、発案は管理職で、そのことを多くの参加者は知りません。

中堅教員の一人が「新任さんと仲良くなる会を設けたい」と勝手に考えたように振舞って人を募りました。

管理職がいないことで、年配の教員の方々の多くは参加を自粛され、結果的に若手(一部、私のような中堅含む)の会になりました。

 

今年の勤務校の状況は、若い女性の教員が多く、新任の方も全員女性です。

それに合わせて女性が楽しみやすいお店を選びました。

お店選びや会の進行も、女性の幹事の方が気を遣って行ってくれました。

 

少し男性教員の方には居心地が悪かったかもしれませんが、会全体は穏やかに、時に賑やかに進んでいきました。

数少ない男性教員も、普段から女性の多い職場だからか、馴染むのが上手だったように思います。

当初の目標だった、新任さんと仲良くなるというのも、概ね達成できたと感じました。

 

明確にされなかったものの、会そのものの在り方で、新任さんがたくさん話せるような雰囲気が作られていました。

先輩教員がたくさん話すのではなく、新任さんや若手がたくさん話し、先輩教員は穏やかに耳を傾け、聞かれたことだけ答えるようにしました。

よくある「私の若い頃は~」といった台詞がない雰囲気だと考えていただければ想像しやすいでしょう。

 

若手のためと称して、先輩が楽しむ会になりがちです。

教育業界でも若手は貴重な存在ですから、こういった時に言いたいことを言ってもらった方が、精神衛生上良いと考えます。

また先日の記事のように、私自身にとっても、自分が話すよりも聞く方が有益であることが多いです。

若手が職場とは違った姿で生き生きしているのを見て、また若手の話をたくさん聞けて、会に参加させてもらえて良かったと感じました。