3月から4月にかけて、学校も出会いと別れの季節となります。
私が務める学校でも、卒業生を送る会が実施されました。
子どもの企画ですから拙い部分もありますが、真剣に卒業生と向き合う在校生の姿に、多くの卒業生が感動している様子でした。
その中でも、企画を取り仕切った学年の子どもは、短期間で様々な役割を経験して成長していきました。
このように、子どもにとって少ない経験の中での出会いと別れは非常に大きな出来事です。
この身近な時期に、子どもは劇的な変化をすることが多いです。
上手に介入することで、子どものパフォーマンスを上げることができます。
もし、上手に介入しようと思ったら、考えた方が良いことがいくつかあります。
一つ目は、子どもとの関係性です。
子どもはあなたの言うことを素直に聞きますか?
聞きたいと思っていますか?
その辺りを分析しましょう。
二つ目は、子どもがどのようなことに興味があるか、です。
介入しようとしていることと、どれくらい関連があるのかを考える材料になります。
関連性が高いことは成功しやすいです。
三つ目は、介入することで大人が達成しようとしている目標まで、時間的な余裕がどれくらいあるか、です。
時間があれば、幅広い介入方法が選択できます。
子ども自身のやる気の問題はまた別にお話するとして、この三つを中心に考えていくと良いでしょう。
この三つを充分満たす方法というのは、子どもがあなたの言うことを素直に聞き、子ども自身の興味を元に、じっくり取り組める、という方法になります。
もし、子どもに働きかけようと思っていることがあるとしたら、このような点が満たせているかチェックしてみてください。
逆に、この点を軽視する方法だと、子どもに働きかけることが逆効果になると思ってください。
良好ではない関係の相手から、興味の薄い事柄を、すぐに行動しろと言われてもなかなかできるものではありません。
いずれにしても、大人は気持ちと時間に余裕をもって、いくつもの未来の見通しを元に、子どもに働きかけていくのが良いかと思います。