1人の子どもと話していた時のこと。

 
その子は学校に行きたくないと言った。
 
理由を聞くと、こう言った。
 
女の子に話しかけたら冷たくあしらわれた。以前いじわるをしたから嫌いだと言われた、と。
 
好きな教科の話しをしたら、こう言った。
 
跳び箱を飛びたいけど落ちた時の痛さが残っていて上手く飛べない。
 
前者も後者も自分の気持ちをちゃんと相手に伝えていない。
 
どうせわかってもらえない。
どうせ聞いてくれない。
 
女の子には謝って、でも今は違うって伝えたら?
それでもだめならいいじゃん、色んな人がいるから仕方ないよ。ただ、思いは伝えてごらん。
 
跳び箱は台上前転を飛びたい、5段で補助マットを跳び箱の横に敷いて欲しい(補助マットは4段までらしい)。
 
絶対に飛びたい❗️って本気で頼んでマットを敷いてもらえ!本気は人を動かすからやってごらん、って。
 
受け止めて欲しい❗️って
 
全身全霊で言っていた。
 
誰かに聞いて欲しい。
でも、お母さんに心配かけたくない。
そんな声がその子の心の声が聞こえてきた。
 
子ども、
 
お母さん、
 
話しを聞く時間を持ちたい。
そんなことを感じさせてくれた。
 
ありがとう。
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絵本
ISBN:
9784032048902
作:
内田 麟太郎
絵:
降矢 なな
出版社:
偕成社
発行日:
1998年01月