
夢のある素敵空間で、現実的な話に興じる我々・・・。
「うちの姉ちゃんがポエマーなんよね・・・」
先日、友人Oさんとランチした時の話。
ポエマー、すなわち、夢見がちな思想傾向にある人ということ。
「昔、ノートが送られてきて、表紙の裏には“妹へ”だよ。
自作の詩・・・いや、あれは違う。ポエムが綴られてるの。
中身はどうでもいいとして、その血が私にも流れているのかと思うと・・怖いよ」
たしかにクラスにいた。そんな感じの子。
移動クラスの時、机の引き出しにその子のノートが入っていて「忘れ物?」と思って開いたら、
ベルばら真っ青の少女漫画と、夢いっぱいのポエムが綴られてた・・・そのまま置いておいたけど。
遠巻きに眺める分は「個人の自由」として認められるけど、Oさん曰く、
「身内におったら面倒くさいよ~。
悲劇のヒロインのごとく泣き出したり、たとえ話も空想めいていて返答に困るし、
おそらく姉ちゃん『私はここの家の子じゃない!』とか、思っているんじゃないかな」
Oさんも私もかなり現実的なタイプで、その手の空想はもちろん、
過去の恋愛に浸って「あの時の出会いは、運命だったんだんだね。でも・・・」みたいな、
悲劇のヒロイン要素も完全に欠落している(男性にも結構多いよね)。
文章を書いて生活する身として「その手の空想力も備わってたほうがいいのかな?」と思うも、
「ポエマーは個人完結のソレなので、売り物にはならんよ。主観すぎる文章なんて読めんでしょ」。
なるほど、現実的なぐらいでちょうどいいのか・・・。
ということで、私とOさんの間では、
「生協のソーセージはおいしい」とか「モロヘイヤペーストの使い方」とか、
バリバリ現実的な話ばっかりしてます。
夢のある話をしてみたいもの・・・いや、やっぱ私には無理だわ。
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話は全然関係ないけど宣伝。
友達のカフェの「6次元」にて、
本日8月27日(木)~9月15日(火)まで、
「暮らしの手帖」の元編集長・二井康雄さんにちなんだイベントが開催されます。
私も二井さん、大好き!編集者としても、アーティストとしても素敵です。
いかんせん遠いのでっ、近くの方はぜひぜひ寄ってあげてください。
JR荻窪駅の近くでーす。
「ただいま、二井まみれの日々」とのこと。
ある意味、夢のある日々です。うらやましい。