この話は、不登校や引きこもり、そしてうつ病に関する話題です。
人が困難な状況に直面し、解決不能と感じる経験を繰り返すと、解決への努力を放棄する「学習性無力症」に陥ります。
無理な要求や不当ないじめに遭遇すると、人は無気力になり、努力をやめてしまいます。
このような経験が強烈で継続的であると、無気力の状態が脳に記憶され、固定化される可能性があります。
これは脳の海馬に関連する記憶と結びつき、PTSDと似た症状を引き起こすと考えられます。
多くの人が「学習性無力感」を経験しており、これが不登校や引きこもりの原因になると思われます。
嫌な記憶は忘れた方が良いとされていますが、無意識に忘れられない記憶が人格に浸透していると考えられます。
したがって、これは精神的な問題ではなくなっています。
この状態から脱する方法は、成功体験を積み重ねることにあります。
困難な経験を超える質と量の問題解決を経験することが必要です。
一般的には、不登校や引きこもりは心の問題と見なされがちです。
人々は励ましや脅しで気持ちを切り替えさせようとしますが、実際の原因は周囲の攻撃や不合理な行動による脳機能の異常かもしれません。
これは発達障害のある人に多いとされますが、どのような人にも起こり得る状況です。
私自身も、学習性無力感で苦しんできた一人です。
困難に直面した際、努力だけでは問題は解決しません。
真の解決策は、日常生活で小さな成功体験を積み重ね、自己肯定感を高めることです。
批判的な視点よりも、温かく肯定的な視点が当事者にとって重要なのです。