勉強の苦手な子が、精神薬を飲んで勉強ができるようになった。
このような話は、聞いたことがないでしょう。
精神薬に、魔法のように人間を変える働きなどないのです。
けれど、頭がボーッとして気持ちが楽になる効果はあります。
ただ、それだけの効果です。
むしろ、副作用の方が問題が大きいです。
精神薬を飲み続けていると、必ず薬が効かなくなってきます。
その時に、精神薬を増量処方します。
けれど、また、効かなくなってくるのです。
そうしているうちに、効果のある時間も短くなってきます。
そして、精神薬の効果が切れた時、破壊された人格が現れるのです。
幻覚や幻聴、被害妄想などが現れ、手がつけられないような状態になります。
このような状態になれば、健康を取り戻すのが難しくなります。
ですから、薬に頼り過ぎず社会・心理療法みたいなものが大事になるのです。