気付いておられないと思いますが、人の心を苦しめているのは執着心です。
諦めることができず、いつまで経っても拘っている心が原因になります。
もし頭の中で分かっていたとしても、執着心を捨てるのは難しいですね。
子どもを自分が思っているようにしたいという執着心は、手に負えない苦しみを親子に作り出します。
さて、子どもを、命さえあればそれでよいと、そのぐらいに考えられたら、どんなに楽でしょう。
もちろん、それによって子どもも苦しみから解放されて、楽になるわけです。
これができないから、親も子どもが苦しい状態になっているわけです。
私は親に対して、子どもに対して、今までのやり方でよかったと思いますかと、よく尋ねます。
もし、それが正解ならば、状況はよくなっているはずですね。
よくならないというのは、やり方が間違っていて、それを続けている限り、同じ苦しい状態が続くことになりますと伝えています。
そのことに気付いていたならば、うるさく言うのをやめて、本当に大事だと思うことを考え直さなければなりません。
私は、親が子どもを大事にして、美味しい食事と快適で清潔な生活環境を用意するのが親の役目として大切だと思っています。