女房を見ていると、私が如何にダラシナイ人間かと感じさせられます。

 

女房は、ずうっと以前から私の方が先に死ぬと考えているようでした。

 

それで、私が居なくなったその後も、生活に困らないようにと考えていたようです。

 

私は病身になりましたが、ちゃっかり女房が調理師免許を取得していました。

 

調理師免許があれば、手堅く働ける場所があると考えたようです。

 

それをまた実行する女房には、驚きます。

 

女房は仕事はお金だけでなく、健康な生活の必需品だと言っています。

 

私など思いつきばかりで、その場限りの無計画な行動が多かったと思います。

 

さて、そうなのですが、

 

女房は独自のよさがあり、私にまた違ったよさがあるように思います。

 

その個性が違う者同士が協力していくところで、豊かな生活が生まれてくるのでしょう。

 

私は病身で寿命もあと少しになっています。

 

今さら女房にやってあげるものはありません。

 

でも、この人と居てよかったなあと思ってもらえるように、残りの日に精一杯優しくして笑顔でおれるようにしたいと思います。