不登校にしても引きこもりにしても、多くの家庭では親子の仲が悪くなっています。
親としては、何とか状況を改善したいと考えて、うるさく言ってしまうのですね。
引きこもり状態になる事情は、それぞれ違うでしょうが、起きてくるのが親子の不仲です。
あまりうるさく言うと、子どもがキレて暴れたりすることになりかねません。
それで、親が子どもに関わらなくなるのですね。
まったく口を利かない等というのは、珍しいことでありません。
この状態が何年も続くと、子どもの自立の機会がなくなってしまいます。
やはり、親子での会話が自立にも大切な要素になるのです。
会話がなければ、様々な必要な情報が入らないからです。
ですから、親子が会話できる状態になるのが大切な条件となります。
でも、どうしたら親子の会話が成立する状況になるのか、そこが親には分からないことが多いようです。
私は親に対する支援で研修会をやっていますが、その大きなねらいが親子関係の修復なのです。
親子での会話ができるようになると、2人で問題に取り組んでいけます。
親ばかりがんばっても、ひとり相撲であまり効果がありません。
親子関係がよくなると、家庭そのものが安定しますので、その効果は大きなものがあるのです。
子どものできないところを嘆いているのではなく、親子一緒に取り組んで欲しいと願っています。