イケイケどんどんの状態というのは、気持ちがよいものです。
何でも自分にできてしまう感覚になります。
怖いもの無しみたいな状態ですね。
でも、それって、かなり危ないのです。
その状態というのは、脳でドーパミンという興奮物質がいっぱい出ていて、その作用から快感が起きているのです。
お酒を飲んだ時のように、ドーパミンに酔っている状態です。
お酒でも同じようなことが起きますが、理性のブレーキが効かなくなるのです。
気が大きくなって、禁止されていることをしてしまったり、恥ずかしいことでも平気でやってしまったりします。
ですから、張本人の自分は気持ちがよくても、まわりの者にとって迷惑な存在になったりするのです。
さて、勘違いをしている人が多いと感じていますが、この興奮して全能感がある状態を、本当の自分だと思っている人があります。
ですが、これはドーパミンに酔っているだけで、本当の自分でありません。
本当の自分とは、調子がよかったり悪かったり、様々な状態があることです。
あまり興奮物質に作用されていない冷静な自分こそが、本当の自分ではないでしょうか。
極端に気分が落ち込んだり、極端に興奮したりする状態というのは、本当の自分でないでしょうね。