ブータン王国を昨年10月に訪問し、イメージとかなり違うところがあったので、旅行の仕方とともにまとめてみたい。
【まとめ】
・ブータンを訪れる日本人は年間約5,000名ととても少ない
・ブータンは観光を国家事業に掲げており、もっとたくさんの人に来て欲しいと思っている
・ブータンへの旅行はそんなに難しくない。自分で手配しても旅行会社に丸投げしてもほぼ同じ
・ガイドさんの対応はとても良く、ホテルは快適
・乗り継ぎは1回のみ 旅行時間は約9時間
【ブータンの概況】
ブータンを2016年に訪れた外国人は約20万人で、そのうち日本人が占める割合は2.7%、数にして4,833人だった。(以下グラフは、ブータン観光局の資料「Bhutan Tourism Monitor 2016」より引用)
実は日本→ブータンの観光客数は2014年、2015年とかなり減っていて、2011年の国王来日による「ブータンブーム」が一段落してからはじりじりと下がっていた様子。
【ブータンへの旅行について】
日本からは、タイを経由しての入国が一般的。他にシンガポール経由、デリー(インド)経由などあるが、路線数なども考えるとタイ経由がいいだろう。
日本→バンコク→パロ(ブータン)
となる。
日本→バンコク は、日系エアラインの他、タイ航空などたくさんのフライトがある。
LCCも就航しており、エアアジアやジェットスターを使えばシーズンにより1万円程度で行くことができる。所要時間は約6時間。
バンコク→パロ(ブータン)は2種類の航空会社となる。
・ドゥルクエアー(ブータン政府系エアライン)
どちらの航空会社も、バンコク→パロ(ブータン)は「毎日1便以上就航」している。
なのでそのスケジュールに合わせてバンコク行きのチケットを手配すれば良い。
所要時間は約2時間半。
タイでの乗り継ぎなどは他の国へ行くのと同じだ。
荷物も最初のチェックイン空港(日本の関空とか羽田とか)から最後のパロまで運んでくれる。
↑ブータンのパロ空港
【ビザ】
ブータンへの入国にあたり、ビザが必要となる。
ビザ申請はブータン王国から許可を得た旅行会社が代行してくれる。
日本の旅行会社だけでなく、ブータン国内の旅行会社に頼むこともできる。
(が、英語メインとなるため今回は日本の会社を紹介する)
申請さえすれば、誰でも取得できる。
【ホテル・ガイド】
ブータン旅行では、「1日あたりの最低費用」というのが「国により決まっている」。
この費用に、ホテル代とガイド代、食事代。さらにはガイドさんが運転してくれる車代も全て含まれているのだ。
基本料金(公定料金)は、以下の通りとなっている。
公定料金は入国する人数と時期によって変動する。
上記の通り1人旅なら1日あたり290ドル=約3.5万円。
3泊の旅行なら10.5万円、5泊なら17万円だ。
上記はスタンダードなホテルの料金なので、もっとグレードの高いホテルに泊まりたい、
ということであれば追加料金を支払えば良い。
少々高いようにも感じられるが、繰り返す通り、宿泊費・食費・ガイド費・交通費の全てが含まれていると考えるとそこまで高くないと思う。おみやげを買わなければ、一度も財布を出さなくて良いということだ。
そして、ここまでのパッケージを、旅行会社がまとめて手配してくれる。
自分で手配してもブータン国内で過ごす時間の費用はそこまで料金が変わらないのと、ビザの申請もあることから、旅行会社に依頼するのが便利だろう。
その代わり、フライトは自分で手配すると安くなる。
ホテルのランクは色々あるが、僕らの泊まったホテルは快適そのもので、夜は静か、Wi-Fiも部屋で快適に使うことができた。
【ガイド】
ブータン国内では、基本的に単独行動というのはできない。
朝ホテルを出発してから、帰り着くまで現地のガイドさんが付いてくれる。
出発前に旅行会社に相談する際、早めにリクエストすれば日本語を話せるガイドさんを付けてもらうこともできる。
ホテルなどは、旅行者アンケートでも満足度が80%程度あり、ガイドツアーは90%近い人が満足している通り、礼儀正しく、また適切に説明をしてくれる。
↑ホテルのサービスへの感想
↑ガイドサービスへの満足度
【食事】
いろいろな料理があるのだと思うが、街のレストランなどではインド料理と中華料理を足して割ったような感じ。食べやすい味付けであるし、何より米が主食なので、日本人にはとてもありがたい。
夜はビールやワインも注文できる。
【ブータンの旅行のしおり】
【気温】
山間部のため、昼夜の温度差が大きい。
夏だと25度程度まで上がるが最低は10度くらいまでとなり、長袖は必須となる。
春や秋だと夏服と冬服の両方が必要でした。
(脱ぎ着のしやすいダウンジャケットなどがベター)
【靴】
タクツァン僧院に行くなら登山が入るためスニーカーは必須。
【服装】
特に制限なし。
寺院に参拝するときは、半袖・短パンは禁止。また脱帽もした方が良いらしい。
【時差】
日本との時差は3時間で、日本時間マイナス3時間(UTC+6)。
日本の昼12:00は、ブータンの朝9:00となる。
【通貨】
ブータンの通貨
通貨単位はニュルタムNu(Ngultrum)とチェトラムCh(Chetrum)で、1Nu=100Ch。
インドルピーと等価であり、インドルピーも流通している。
1ヌルタム=1ヌルタム=1.7円程度。空港で両替ができる。
物価は日本並み。ミネラルウォーターのペットボトルが100円くらい。
国の発展度合いからするとちょっと高いということかも。
【カード】
一部で利用可。ブータンでは近年、クレジットカードを取り扱うお店が増加してきているらしい。
ホテルや土産物店など、VISAとMasterは広く利用可能。
AMEXやJCBのクレジットカードは、限られた場所のみ使用できる。
ショップなどで何かを購入するときやお賽銭のためにも、一定の現金は必要。
現金はブータン国内の空港やホテルで両替できる。
【チップ】
必要。その都度よりも最終日にまとめて、などが多いらしい。
【トイレ】
ブータンのトイレ事情は悪く、水洗い文化圏です。観光客向けの場所以外では、トイレットペッパーが備付けられていない場合があるので、旅行中はポケットティシュを持ち歩くことがおすすめ。(トイレットペーパー持参が吉!?)
また、ブータンのトイレはトイレットペーパーを流すことを前提とした太さの排水管になっていない場合がある。そのため、トイレットペーパーを一緒に流してしまうと詰まってしまう。
トイレットペーパーが備付けられていないトイレでは、トイレットペーパーを使用したらトイレに流さずに、横に置いてあるゴミ箱へ入れよう。(かなり重要!!!)
また、水も便器単体では流れず、便器の横に必ずバケツに入った水があるので、それを便器に流し入れてから、流す。
【電気コンセント】
電圧は230~240V程度で、周波数は50Hz。電圧が不安定でしばしば過電圧になるらしい。
プラグは英国型のB、B-1dで、ホテルはたいていこの2種類のハイブリッド型のコンセント。
【国際電話】
日本は81 ブータンは 975
【喫煙】
ブータンでは、2004年12月より国内全面禁煙となり、タバコの販売と屋外を含む公共の場所での喫煙は違法となったそう。喫煙場所は、ホテルの客室などの一部に限られている。(2011年には、公共の場所での喫煙により外国人が逮捕されたケースもあるので要注意)
【携帯・ネット】
空港でSIMカードが手に入る。4Gの電波をキャッチできるとのことだった。(が、現地の大半では3Gだった。圏外はほとんどなし)
空港内の入国審査の手前の、ほんとに小さな売店のようなところがSIMカード売場なので
見逃さないように注意。
SIMフリーのスマホであれば通信環境は確保できそう。
空港などで借りられるグローバルWi-Fiなどもカバーエリアに入ると思われる。
(例)
https://www.globaldata.jp/imotowifi/bhutan/?agent=PGD&_ga=2.18049913.1521197865.1504934165-1941917108.1504934165&_stp=a.199107766+b.217430492
【感想】
まず、思っていたよりもとても快適で、清潔だった。
最初のイメージではもっとインド旅行のような感じで、お腹を壊したりとか、食べ物が厳しいイメージがあった。
またホテルなども、虫がいたりなどの不潔なところなのでは……と覚悟をしていったが全く杞憂に終わった。
むしろ今となっては、「初めてのアジア旅行にぴったりな国。アジア的な発展途上国の感じを知りたい人の第一歩としてオススメ」だ。ブータンでアジア旅行の感じを体験してから、インドや中国などを巡ってみるのが良いのではないだろうか。
海外初心者でも安心して旅行できる大きな理由として、先述のガイドさんの存在がある。
運転までしてくれるので道に迷うこともなく、また素人が見てもわからない寺院や歴史の詳しい解説までしてくれる。レストランではオーダーの方法を説明してくれる。
なので不安が全くなく過ごすことができるのだ。
また料金がコミコミになっているので、現地での支出を心配する必要もない。
ボッタクリなどに遭うリスクもとても少ない。
ブータン王国としては、今後もっと日本で知名度を高め、ブータンを訪れる人を増やしたいそうだ。世界一幸せと呼ばれるブータンの一端に触れる人が多くなることを望む。
短い時間ではあったがブータンの色々を知ることができたので、疑問などがある方はコメント欄でなんでも聞いてくださいね。
ブータン、おすすめです!!!
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