映画「Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯」(2000年日本・香港)



監督・大串利一


主演ブルース・リー


「燃えよドラゴン」撮影前に、シナリオなしでブルース・リーが格闘シーンの撮影していた「死亡的遊戯」


1978年に「燃えよドラゴン」の監督ロバート・クローズが中心になって製作された「死亡遊戯」とは異なり、その後新たに発見されたフィルムや別テイクを使用し製作されたセミ・ドキュメンタリー映画である。

実際にブルース・リーが撮影してきたのはガチンコに記された通り「死亡的遊戯」である。


1番の違いは「死亡遊戯」ではブルース・リーは1人で塔を登ってゆくのだが、その後新たに発見されたフィルムにはブルース・リーとジェームズ・ティエン、チェン・ユアンの3人で塔を登ってゆくシーンがあり、当作品はそのフイルムを使用している


セリフは英語で撮影されていたが、シナリオも無しで録音もされていなかったため実際のセリフは不明であり、リー本人の原案ノートを参考に読唇により台詞を抽出し、声優が声を当てている。さらにその声をコンピューター加工によりリーの声に似せている。怪鳥音はリー本人のものが当てられている。


本作ではカリーム・アブドゥル=ジャバー演じるハキムが光に弱いという弱点があり、それに気づいたリーが障子紙を破って外の太陽光を入れて形勢を逆転するという分かりやすい展開もある。

さらにジャバーを倒したリーがそれ以上塔の上へは上がらずに昇って来た階段を下りてゆくのだが、その時に外へ向かって何かを叫び、塔の下からの誰かの答えにさらに何か応答するといったどんなシーンか不明であった場面も使われている。

外への叫びのシーンでは

ブルース・リーが「ゲームオーバー!!」と叫んだのに対し、「まだ終わってはいない」と返され「じゃあ待ってろ」と返すシーンに本作ではなされている。