10日午前5時半頃、北海道日高町のサラブレッド生産&育成牧場「奥山ファーム」で厩舎が全焼する火事があった
厩舎内にはサラブレッド18頭いたが、17頭が焼け死んた
尚、牧場スタッフにはゲガ人はなく、役5時間後に火は消し止められた

1頭だけ生き残ったのは、何て名前の馬なんだろう?

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彼も1頭だけ生き残った馬だった

昔、エリモ牧場が原因不明の火災により厩舎が全焼し、競走馬7頭と乗馬10頭が焼死したが
奇跡的にエリモジョージだけが難を逃れた
エリモジョージは福永洋一騎乗で春のクラシックを戦い、前走は【狂気の逃げ馬】カブラヤオーを相手に不良馬場の日本ダービーで激闘を終えて、エリモ牧場で放牧中だった
エリモジョージは奇跡的に救出されたが、馬運車に誘導される際に誘導を振り切り、燃え盛る厩舎に近付いて立ち尽くしていた。この火災の影響で調整が遅れ菊花賞を回避せざるを得なくなり、年内の長期休養を余儀なくされた

クラシックは太刀打ち出来なかったエリモジョージだったが、1番人気になると馬群に沈み、人気薄だと勝つという面白い馬だったので【気まぐれジョージ】というニックネームがつけられていた

そして1976年天皇賞春、天才・福永洋一騎手を乗せて17頭名12番人気ながら逃げ切り勝ちをした
このレースで実況の杉本清アナウンサーの泣ける名文句【なんにも無いエリモに春が来た!】
全焼しなんにも無くなったたエリモ牧場で、たった1頭生き残ったエリモジョージが春の盾を獲得したのだ。
 


その後も【気まぐれジョージ】は1番人気で凡走し、人気薄で勝つパターンだった
中でも1976年函館記念は9頭中8番人気で60㌔のハンデを背負わされながら2着に7馬身をつけレコード勝ちをした
1978年宝塚記念は2着グリーングラスに4馬身つけ圧勝した
福永洋一が「これでエリモジョージも本格化した」と宣言し、その後のレースでは人気を背負うが全敗し引退した
福永洋一騎手とエリモジョージ