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京都数学自主ゼミサークル

京都で活動する数学自主ゼミサークルです。こちらのブログでは自主ゼミの進捗報告をします。

笠原乾吉『複素解析』ゼミの報告です。

12月22日(土)15時から開始しました。

メンバーが一人増えて、現在全員で7人のゼミとなっています。

 

今回第一回目ということで、静寂を緊張感が漂う中、ありりーぬさんがトップバッターで第一章第一節を発表をしてくださいました。

写像関数fを複素変数zとみるのか、実2変数(x,y)とみるのかの区別が難しい部分です。「複素共役z*を形式的にzと独立な変数とみなす」とはどういうことか、などが一つの論点になりました。

さらに∂/∂zと∂/∂z*という記号が、実際には偏微分でない(極限で定義されていない)のに偏微分の記号を使うのがわかりにくい、という意見が飛び交いました。(僕個人としてはこの見方は結構好きなのですが…笑)

変数(引数)でなく値(戻り値)のほうでも、実2変数で微分する際に、「関数が値域が実数域の場合の微分法は定義しているが、複素数値の微分法はまだ定義してない」ということが問題になり、補題1.1.1の証明もキッチリ実部と虚部に分けてから微分法を使うべきというツッコミが入りました。

なかなか白熱したゼミになりましたね。

 

 

発表していただいたありりーぬさん、ありがとうございました。お疲れ様でした。

 

ありりーぬさんの発表のあと、なっふぃさんがご自身のアドベントカレンダーの内容を発表してくださいました。

圏論と群論

Lie代数と量子群

 

 

取り乱しました。

なっふぃさん発表ありがとうございました。

 

次回は年を越してから、1月14日(月)15時から始めます。補題1.1.1まで読み終わりましたので、次のところ、関数の連続のところからですね。

参加者の皆さんありがとうございました。次回もよろしくお願いします。