オスのスズメが、
「チュン チ、 チュン チ」
と鳴きはじめたら、彼らの恋の季節です。
たくさんのかわいい雛スズメを見たいところですが、昨今、スズメの数は激減しています。
瓦屋根のある日本家屋が減り、巣作りする場所がないために最近では、電柱の横木で営巣する例が増えているのです。(写真2、3)
狭い横木の空間ではせいぜい2羽程度しか育てられず、数を減らす要因となっているようです。

【写真 1】 巣立ちしたばかりのスズメ。クチバシの端がまだ黄色いです。

【写真 2】 電柱の横木

【写真 3】 横木の穴から巣材が見えています。
ひと昔前まで、スズメは稲を食い荒らす害鳥とされてきましたが、決してそればかりではないのです。
かつての中国で、官民挙げてスズメを駆除する政策が取られたことがありました。
翌年の田んぼはどうなったかというと、害虫が大繁殖して稲は壊滅的な被害を受けたのです。
スズメは稲穂も食べますが、夏の間には田んぼの害虫も食べています。
そのご褒美として、少しばかり寛容になっていただけたらなぁ、と思う次第です。
奈良県のある地域では、稲を収穫する際、田んぼの神様とスズメに感謝して1株だけ刈り残すという風習がありました。今はコンバインで刈り取るので残しにくく、この風習も殆ど無くなってしまったようで、とても残念です。
さて、スズメの家紋です。
単体のものもバリエーションが豊富ですし、「竹に雀」と言われるように笹紋との組み合わせも多いです。
描かれているスズメの顔を見ると、目がつり上がって不遜な顔をしていますね。
これは、武将が戦場で旗印として家紋を用いるため、威嚇の意味で怖い顔で表現してあると言われています。
でも、膨雀(ふくらすずめ)などはとってもユニークで可愛い家紋ですよね。
鳥好き、家紋好きの私は、家紋の雀も身近にいるスズメも末永く繁栄してほしいと願っております。

文責 : 京都家紋研究会理事 亀井博美












