人任せ探偵・田宮真司-アイドルに何が?(196) | ちょっとだけね♥カクヨム・エブリスタに投稿中!

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人任せ探偵・田宮真司-アイドルに何が?(196)

                 (10/4・木曜日分)

 

 「ほら、放水銃の水がなくなる頃じゃない。

 水の補給は、各チームの背後の給水タンクからしてね。

 ああ、言い忘れていたけれど、制限時間の五分後に

亜梨沙さん、マヤさんには水着を脱いで貰いまーす」

 一般参加者から「お~」と、声が漏れた。

 「はい、残念でしたぁ~。皆さんには見せられませーん。

 みなさんから見えないようにスリガラスを用意してまーす」

 「なんだよ~」と一般参加者が落胆していた。

 「まぁまぁまぁー。僕は亜梨沙さん、マヤさんを信じてるよ。

 でも、これは勝負事だから、不正がないようにしないとね。

 ほら、脱ぐ振りしてギューッと水着を握り締めたりして・・・。

 ああ、険悪なムード。僕はそんなの嫌だからね。

 そこで水着を脱がせる女性をスタッフを用意したんだ。

 彼女たちが慎重に脱がせるから、安心して」

 その間も放水は、続けられていた。

 「脱いでもらった水着は、味方のチーム代表が

1ccでも多く絞ってね。代表は、各チームで決めてよ。

 ギュギュギュ。レモンを搾るようにね・・・、うん、雑巾か?

 まぁ、どっちでもいいや。ボールの中に絞った水分量が

少ない方が方だからね。尚、亜梨沙さん、マヤさんは、

どんなことがあっても水着に触れてはダメだよ。

 触れたらペナルティだからね、そうだな、1秒ごとに10cc。

 相手を盾に放水から逃れるのもブッブー。

 もっとも、盾にした段階でサークルから出てるけどね」

 その頃、マヤは亜梨沙チームのお腹への集中砲火に

耐えられないように膝を曲げ、前屈みになっていた。

 それを亜梨沙は、横目で「作戦開始ね」と見ていた。

 前屈みになったマヤの背後では、大きな尻尾のような

布がプールに溜まっていた水を吸い込んでいた。

 亜梨沙チームは、ここは一機にと、マヤの顔を目掛けて

放水を始めた。「マヤさーん」叫び声がした。

 耐えられなくなったマヤは、プールに座り込んでいだ。

 

月~水は、大河ドラマ風

龍玄さん監修の昔話

木・金は、

人任せ探偵・田宮真司

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