ちょっとだけよ♥大河ドラマ風昔の話-第867話 | ちょっとだけね♥カクヨム・エブリスタに投稿中!

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天照空界・龍玄の徒然草。
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ちょっとだけよ♥大河ドラマ風昔の話

天海と二人の明智光秀-天照空界-第867話

 

 「そのようなものなのか」

 「そのようなもので御座います」

 「天海様は常に周りへの警戒を怠らないお方。

 万が一、この文の内容が他に盗み見されたとすれば

如何でしょう。その者は慌てて、対応に動きましょう。

 それの動きの有無によって、自らの動きを決められる、

天海様とはそう言うお方です」

 「なるほどねぇ」

 「関ヶ原の戦の際、家康様と天海様は、事前に各大名に

文を通して切り崩しや囲い入れに試行錯誤されていた。

 その際に勇み足や遅れを取ることもしばしあったそうで

その文のやり取りの中で得られた経験を活かされている

だけで御座います。

 詳細は語れませぬが、我らは、天海様から四方山話として

聞かされております故、文面に隠されたお心を読み取る

術を習得させて頂いております」

 「そうか」

 「ここで書かれている急げは、寄り道は困るが

急ぐ必要はない。唯唯、無事に登城致せと言うことですよ」

 「そうか、それを聞いて安堵したは」

 「それは良きことで御座います。

 ですが、義信様が幾分かでも慌てられた。

 もし、義信様が敵方であれば、急ぎ行動されるでしょう。

 そうなれば、天海様はその動きを見て、策を練られる

と言うことですよ。相手の動きを見て、動くほうが

常に得策であると言うお考えです」

 「確かに、菊次郎がいなければ、何を置いても

事を急ぎ、進めていたであろうな」

 「それが天海様の狙いで御座いますよ」

 「一筋縄では、理解し難いものであるな」

 「御意。天海様は一筋縄では対処出来ぬお方です」

 「深いな、何事も」

 「御意。慣れれば、然程のことではありませぬよ」

 「私も、その深きを早う理解したいものじゃな」

 「いつでも、問われればお答えいたしますよ、

私でよければ」

 「良しなに頼むぞ」

 「承知致しました」

 「大儀じゃ」

 

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