三度目の注意でも理解できない、
鳥の頭の持ち主。
恋・愛・夢、ときどきサスペンス-23
(アイドルに何が?-23)
本編・天照空界-龍玄さん風大河ドラマ
月~木への繋ぎ融資的、不定期投稿
ハロウィン後遺症で、大量投稿中!!
「楽屋では、あいつ、金を持ってるとか、
業界の者と知り合いだとかの情報交換は当たり前。
また、ファンやパパに買わせた服や装飾品を
転売して、家賃や生活費にしてる子も少なくないって。
握手会、抱っこ会、ハグ会など、ファンとの距離感が
縮まった上、SNSの普及で事務所も管理できないのが
今の身近なアイドル像かな」
「どの世界も上に行くためには、それなりの覚悟が
必要だと言うことだな。ご苦労なこった」
「世間の皆さんは、多かれ少なかれ、覚悟を持って、
生活しているの。それに比べて真司は、極楽とんぼよね」
「左様で御座います。それが嫌で探偵をしてまいす」
「探偵って・・・プーたろーと思われるのが釈だから、
適当に言い訳できる職業を選んだだけじゃないの」
「はっきり、言うな。正解、反論なし」
「もう少し真面目に生きたらどうよ」
「花に言われたくないなぁ」
「真司をみていたら、僕は、生き方に反省したくなるよ」
「おっ、こんな俺でも人の役にたっているじゃないか」
「はぁ~」
「でも、枕営業だけじゃ、焼け石に水だろうな資金繰り」
「そうね、AVって儲かるのかも知れないけど、
それ以外に大きな収入源があると思うよ」
「それが、薬か・・・。しかし、そうなると、何かと厄介だな」
「そうね。私たちだけでは危険すぎるわね。
赤い傘の女、果林ちゃんが実際、口封じされたんだから」
「ああ、厄介だな・・・」
二人は、途方にくれていた。
真司は、ふと、花のマウスの傍にあった小物に目が止まった。
「花、それは何かな、俺が出掛ける前にはなかったよなぁ」
「うん、これ?」
「ああ」