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kヒコの中学時代1から読まれると
より内容を理解できます。


たいていの人は、部活に入って、スポーツしたりとかすると思う。

kヒコの部活人生は理不尽で惨めだった。


入学して1週間くらい経つと、入部式みたいなのがあって

みんないろんな部活に入部するわけだ。

kヒコは部活にはいりたくなかった。

そもそも中学で、先輩とかの上下関係に巻き込まれたく

なかった。

それに、部活のほとんどが集団競技だが、kひこは

集団競技は苦手だ。

 そんなわけで、k彦は部活に入らないつもりだったが

親が毎日すきあらば


「部活はいり!」


とかいってきてうるさい。

「中学になったら部活に入るって約束したやろ。」

とかいってくるから、余計にうっとおしい。

 そんなとき、kヒコの友達Mからお誘いが入った。

kヒコの友達は、新聞部に入るという。だから、お前も入れというのだ

新聞部には今のところ誰一人部員がいなく、ダレにもじゃま

されずに活動?ができる。というのがMの売り文句だった。

 はじめ聞いたときは、なんて女々しいんだ?!はいってるって

知れたらからかわれそうだから内心イヤだったが、親がはいれとうるさい。

その場しのぎにはいいだろうとおもい、いやいや希望用紙のようなのに


新聞部


と書いた。

数日後、入部式みたいなのが開かれた。新聞部は、kひこと

Mと、もう一人Fの三人しかいない。

 そこにいやな知らせが入った。

部活ごとに、(なぜか)校庭をプラカードをもって歩かなければいけな

いというのだ。普通は3年生やキャプテンがやるのだが

先ほどいったように、1年生3人だけだ。入学して緊張もまださめない中

全校生徒の前で恥さらしをするのだ。本当にいやだった。

「だから部活なんかはいりたくなかったんだ!!!」

と心の中で叫んだ。


3人とも当然やるのがイヤだから、お前がやれとか何とかいって

擦り合ってると、先生が、「じゃんけんで決めたら?」

といってきた。

 最終的には誰が負けたのかはよく覚えてないが、たしか

F君かM君だったような気がする。

 だが、プラカードで先頭でなくても、恥さらしに代わりはない。

1%ほど目立たなくなっただけに過ぎない。


恥さらしがおわったあと、部室である図書室へ行ってミーティング

のようなのが行われた。

 先生いわく活動内容は、新聞を作る。テーマは何でもよく

毎週**曜日に、自分の好きな事を書いて新聞を作って、

掲示板に飾るという。図書室の鍵や新聞作りに必要な道具類は、

職員室に取りに来いとのこと。担当の先生はあまり出てこれないので

自分たちで勝手にやっと気みたいなテキトーな部活だった。

 

 ミーティングも一通り終わり・・・・

 そして・・・・第二の試練。今度は部長じゃんけんをしなければならない。

もしじゃんけんで負けると、新聞部長になれるのだ!わーい?

新聞部長になると、職員室に行って部室に入るための鍵と、道具を

調達するという任務が与えられる。また、毎学期1回づつひらかれる

キャプテン会議というものに出席しなければならない。

 

 存在自体が最強の恥さらしの新聞部長になれるうえ、職員室で

新聞部長を名乗ったり、キャプテン会議で恥さらしをしなければならない

新聞部長になったあかつきには、他の2人からパシられること間違いなし

他の2人の分までいやな思いをするだろう。

 

 M(第1章の国語のテストでkヒコの消しゴムをひそかに取ったやつ)は

特にkヒコを負かそうと意気込んでいた。

kひこは、この勝負は負けてなるものかと心臓を高鳴らせた。

Fは、みんなの中で一番冷静そうだが、やはり負けたくないようだ。


いよいよ決戦のとき!


じゃんけんポン!

で始まり、何回かあいこになったりした後、

ついに決着がついた!










Mの負け!

kひこは安心した。

帰りにkひこに、やはり八つ当たりをしてきた。


家に帰ってから、親が、「部活入った?」と聞いてきたので、

恥ずかしさをこらえ、「新聞部・・・・・」

といった。

そのとたん親は目の前で非常にがっかりした様子で、

何を期待していたのかしらないが、

「新聞部なんて、そんな部活入ったっていわないやん」

とかいいだした。

うるさいわ!せかしたの自分やろ!



新聞部は(たしか)毎週木曜日に部活が開く。

1回目の恐ろしい新聞部がやってきた。そのころすでに

クラスのやつから

「お前新聞部はいったんだって? やるねぇ」

とかいわれたりしてたので、入部時よりさらに新聞部が憎らしい

存在に思えていた。


放課後になり、部活が始まろうとした瞬間、部長Mが

「kひこ。お前がかぎとりに行け」

とかいってきた。kひこは

「お前クラブ長やろ!」

と、反論したが、

「**さんのことばらすぞ」

と脅迫してきた。


”**さんのこと”とは、小学校のころにMのせいで起きた

非常に不愉快な事件のことなのだが、それをいまだに

彼は持ち出してくるのだった。kヒコの記憶だと

中2くらいまでずっと根に持ってたはずだ。


最終的に、じゃんけんで再び決戦!

負けた・・・

そして、帰りに鍵などを返しに行くときのじゃんけんも、

負けた・・・


だが、伝説の新聞部は、kヒコの記憶では

2回しか開かれた事がない。まず、2回目以降から

サボリなどで行かなくなり、あと、

メンバーの一人のF君が、重病で入院したためだ。


新聞部は自然消滅し、kひこは2学期に退部した。

これで安泰じゃ・・・・

と思ったら、間違い。

クラブの理不尽な思いではまだまだ続く。