先日のブログでも

 

芋たこ沼にハマってることは書きましたが

 

モデルとなっている 田辺聖子さんの書籍も

 

読みたくなり

 

劇中では 『楽天乙女』となっている

 

『楽天少女通ります』を図書館で借りてきました

 

 

 

 

 

1998年に発売されており

 

すでに絶版になっているようで

 

ネットでは 中古&高値で売られていますにやり

 

図書館でも 田辺さんの書籍は

 

少ししか並んでいなくて

 

予約できるか検索してみると

 

貸出できますとなっているのに 

 

見つからなくて・・・うーんはてなマークはてなマーク

 

カウンターの司書さんに聞いてみると

 

書庫にあるので取ってきますね~とびっくり

 

言われて気づいたのですが

 

古くて 貸し出される頻度が少ないものは

 

書庫に保管されているのですね

 

今まで 本棚に並んでる書籍しか

 

借りたことなかったわ(笑)

 

 

そんなわけで 

 

ようやく手に取ることができて

 

読んだのですが 面白い!

 

中身の濃いエピソードが多く 

 

グイグイ惹きこまれていきます

 

多感な17歳に 

 

終戦を迎えられていることもあり

 

戦前と戦後で 人生観を大きく覆され

 

のちに小説家としても 女性としても

 

型にはまらず 時代を先ゆく生き方をされた

 

田辺さんご自身の半生を描かれた物語で

 

特に 戦争に対する描写は

 

実際に空襲に遭い 壮絶な経験をされるまで

 

どこか他人事というか 

 

のんきに構えられているところなど

 

逆に よりリアルで身近に感じました

 

復員兵さんについて 書かれている部分は

 

想像が難しくなく 目の前に現れるようで

 

胸がしめつけられました・・・

 

下矢印著書を一部抜粋させていただきました

 

 

急に巷にあふれた復員兵

眼に野獣の光があり、表情は沈んで動かない。

むごい戦争の記憶、酷烈な異郷での辛酸が

彼らの心身をむしばみ、歪ませている。

それを訴えるコトバの鍵がみつからず

さがしあぐね、思いきりわるくあきらめてしまい

…しかし心は納得していない、

あの戦場を馳駆して砲煙弾雨の中をくぐりぬけ、

戦友の屍を抱いて慟哭し、

…そしてやっと帰国してみれば、

戦いに破れた国は

彼らに一片のねぎらいも感謝も与えず、

町は焦土となり、彼らは憩う間もなく、

征衣のまま日々の糧を求めに

走らなければならない。

…いや、私もいまの歳でこそ彼らの、

訴えるにすべもない、無言の怒り、

絶望的徒労感がわかる気がする。

しかし若い私がそのとき感じたものは

不可解な殺気で、それは何ものへともしれぬ

彼らの渇望であったかもしれない。

 

 

 

多くの若者が犠牲になり

 

生存してもなお 絶望しかない生き地獄・・

 

時代が悪かったでは 片付けられない

 

大きな代償です

 

それでも 今という時代につなぐため

 

諦めずに生きてくださったこと

 

もっともっと 感謝しないといけないですよね

 

 

そして 私たちへのエールのような一文も・・

 

下矢印著書を一部抜粋させていただきました

 

 

 

王朝ものの小説を書きたいという夢もあった。

これは六十歳でやっと果たした。

『不機嫌な恋人』(角川文庫)である。

若い日の夢はあきらめずに

じっと抱いていないといけない。

自分の身内に力の潮がみちてきたとき、

必ずその卵は孵る。

どうしても形を成さない、

しかし夢の一つにはちがいないというものは

筐底深く秘めておく。

私が長生きしたいのは、夢を実現したいため。

 

 

まだまだ 頑張れるのかなワタシ・・・

 

いやいや 頑張らないとなウインク

 

 

今日は中秋の名月です月見

 

昨夜は 月がとってもキレイで

 

娘と一緒に空を見上げていたのだけど

 

雨 止んでくれるかなぁ・・

 

 

 

 

とりあえず お団子は食べます(笑)

 

美味しくできましたラブラブねー試食済みw