最近 BSPで再放送されている
 
『芋たこなんきん』にすっかりハマっていて
 
時間さえあれば 録画したものを
 
何度も繰り返し観ては
 
笑ったり 泣いたりしています
 
 
リアタイで放送されていたのが2006年で
 
当時も 毎日観ていたのですが
 
まだ娘に手がかかり 余裕がなかったのと
 
30代で 人生の厚みがなかったこともあり
 
このドラマの本当の面白さに
 
全く気付いていなかったのです
 
 
先週の134話~139話『出会い』は
 
所謂 伏線回収といわれる回だったのですが
 
そういう言い方すらも 軽いと思うくらい
 
このドラマが 自分の中に
 
深く深く 落とし込まれていることを
 
感じずにはいられませんでした
 
 
回想のシーンで
 
先妻が急逝し その死を受け入れられない
 
健次郎(町子の夫)や子供たちの心情を慮る 
 
おじゅっさん(お坊さん)のことば・・
 
 
昨日までいた人が 急に自分のそばから
いてへんようになる
自分はなんにも悪いことしてへんのに
罰を受けたようになぁ
 
こんな不条理なことあれへんで
けど それは罰やない 教えや。
人間は必ず死ぬということを
教えてくれてるんや
 
人間はいつか死がやってくる
それを知って毎日を生きることは大事なことや
この辛さと向き合うことは 
決して無駄なことではない。
自分や他人を大事にしよと思うようになる
 
 
もうねぇ 数珠握って法話聞いてる気分でした(笑)
 
 
 
それから8ヶ月後の ある日の朝ごはんの風景・・
 
5人きょうだいの長女が 
 
家族全員分のお汁茶碗を 食卓に運びます
 
弟や妹の名前を呼びながら
 
ひとりずつに お汁茶碗を渡すと
 
両手を添えて受け取った子は 
 
ありがとうと言います
 
そして 全員揃うまで食べずに待っています
 
みんなで いただきますと手を合わせて
 
食事の時間が始まります
 
会話が弾み 笑い声も起こりますが
 
実に行儀よく 美味しそうに食べています
 
その なんてことのないシーンだけで 
 
個々が 妻であり母であり嫁である

澄子さんという女性の死を乗り越え
 
日常に戻っていることが伺えて
 
あぁ 良かったなぁ・・
 
教えが生きてるんやなぁと 泣けてくるのです
 
 
日々の何気ない所作で
 
その家で大事にされているものまでも
 
表現する丁寧さが 随所に散りばめてあり
 
人と人の距離感や
 
『ねばならぬは野暮やで』という匙加減が絶妙で 
 
言葉にするのが
 
もどかしすぎるほどねー語彙力おっつかへん 
 
 
 
それに比べて 今期のヤバい朝ドラ・・
 
こないだ テレビをつけると
 
たまたま チャンネルがNHKになっていて
 
ちょうど始まったところだったので
 
久しぶりに観てみると・・ 
 
病室のベッドで 智がバナナを食べていて
 
重体だと思ったら 聞き間違いだったという
 
ナゾのオチがついていて
 
全然面白くないコントみたいな寒い場面が続き
 
片や フォンターナでは 
 
チンピラが 突然大声出して現れ滝汗
 
え?まだ矢作の借金問題片付いてないの?
 
って思ったら 
 
養豚場の女のコの元カレで
 
新たな別のチンピラでした(笑)
 
てか 銀座の一流イタリアンレストランなのに
 
しょっちゅう反社が出入りするお店って
 
論外だと思うんだけど真顔
 
 
暢子は ずっと変わらないチェックのブラウスに
 
ムダにデカいトートバッグスタイルだし
 
いつの時代まで話が進んでるのかすら
 
さっぱりわからんかった・・ 
 
たった15分で ここまで不愉快にさせるのって
 
ある意味 凄腕ですよね
 
あ NHKだったら『LIFE!』の方が 
 
よっぽど内容があって 面白いコントですよ(笑)
一見、悪徳に見えてシリーズ 好きww
 
 
 
 
芋たこなんきんが好きすぎて
 
図書館で借りてきて 読んだのですが
 
このエッセイで描かれている 
 
文章の持つ魅力を そのまま壊さずに 
 
エピソードを再現することは
 
並大抵のセンスでは 到底無理な話で
 
そういう意味でも 朝ドラという枠を超えて
 
芸術作品だと思っています