お疲れ様です。
今日の純は、シャンプーをがんばりました。
🎤🎤
今夜はCOMPLEXのライブ「日本一心」をテレビで鑑賞しました。
これを観たいがために今月(と来月)だけWOWOWと契約したんです。というか、このライブ、ホントは現地で観たかったんですよね。でも、貧乏ゆえに諦めた。カツカツの生活をしているのにライブのためだけに東京までは行けない。
なので、WOWOW、ホントにありがとう。おかげでハードディスクに保存できました。
……と、まあ、そんな貧乏臭い話はさておき。
ライブ「日本一心」は、どうだったか?
一言で言いますね。
「かっこよすぎやろ、吉川晃司!」
布袋もかっこよかったけど、やっぱり、吉川晃司。痺れました。この男、むしろ若い時よりかっこよくなってるんちゃうか?
ちょっと脱線しますが、僕は密かに「吉川晃司ダイエット」ってのをやってるんです。それはどういうメソッドかと言えば、夜中に腹が減って何か食べたくなったりした時に、YouTubeで吉川晃司の動画を観るんです。そうしたら、「彼我の差」に愕然として食欲を失うという……。僕はこの方法で糖尿病寸前のメタボから2年でBMI20、体脂肪率10%にまで戻せました。体型が崩れちゃってる中年男には是非この「吉川晃司ダイエット」をオススメします。ホンマに効きますよ。吉川晃司を見たら、夜更けにカップ麺やらポテチやら食ってる場合ちゃうやろ、俺もウォーキングでもするか、って思えますから。
閑話休題。
COMPLEXの活動期間って僕の高校時代とモロにかぶります。
だから、もう、自分にとっては「青春のシンボル」みたいな存在なんです。
高校時代、定期テストの打ち上げで四条大宮のカラオケ屋(トレインという店名でした。今はもうないです)へ行ってたんです。今でもメンバーは覚えてる。イマオカ、オオツカ、ヒラノ、ナカヤ、カワバタ、カワカツ、そんで僕。いつも同じメンツ。男子校だったから、当然、野郎オンリー。女子色ゼロ。でも、僕以外はかっこいい奴ばっかだったので(何よりみんな性格がよかったので)それなりにモテてたような気がします(が、僕は女子との縁が一切ない、本とビートたけしさんのラジオだけが喜びの、冴えない高校生でした)。
そんで、サワーやらビールやらをガブ飲みして、めためたに酔っ払って(往時の高校生はそういうイベント時には飲むのがフツーでした)BOOWYや氷室や長渕剛や米米CLUBやジュンスカやブルーハーツやチェッカーズやらを歌う。そして、このCOMPLEXです。歌うというか、歌い狂う。むろん、各自が自学で身につけた吉川晃司の振り付けを模倣することも忘れません。
何か、得体の知れない青春のフラストレーションと、永遠に思えた未来へ向けたエネルギッシュな希望と欲望を、COMPLEXのキャッチーな楽曲群にこめていたんですね。爆ぜるように歌い狂い、踊っていました。とてつもなくバカで、だけど間違いなく躍動していた。
さっき列挙した旧友たち。元気かな……。センチメンタルな追想が胸に去来し、懐かしい顔を幾つか思い出したりなんかしながら、今夜、僕は吉川晃司と布袋寅泰のパフォーマンスを観ていました。
自分でもびっくりするんだけど、今でも完全に歌詞が頭に入ってるんです。一ヶ月前に観た映画のタイトルを思い出せないのに、30年以上前のCOMPLEXの曲は歌詞を一字一句間違えることなく暗唱できてしまう。どんだけガッチリ頭にインストールしとんねん、と……。
吉川晃司が一曲目の「BE MY BABY」の後のMCで、
「みんなの力を束ねて、能登半島にエールを送ろうぜ!」
みたいなことを言ってました。
このライブのタイトル流に言えば、「一心」ってやつです。「WE」の発想ですよね。単数形(I)ではなく複数形の思想。「俺が、私が」ではなく「私たち(みんな)」という在り方。独りじゃなく、みんなでやろうよ、という……。
何を選んで何を捨てるのも各個人の自由なんだけど、その取捨選択の際に(俺だけ、私だけ、ではなくて)「私たち(みんな)」という思想を大切にしようよ、と……。
気候変動やら南北格差やらあらゆる問題が噴出している今、恐らく唯一の希望は、吉川が言うように「(みんなの)力を束ねて」、ひとつひとつの現実とシラフかつ丁寧に対峙するスタイルなんだと思います。
冷笑系とか嘲笑系とか言ってる場合じゃないんですよ(若い世代のことを指して批判しているのではなく、むしろ僕ら中年世代で、妙に澄ました、シニカルで賢しらな、何に対しても斜めに構えてみせることがかっこいいとでも錯誤しているかのような男女が増えていると最近は感じています。非常にダサくてショボいです)。
大切なのは、リアルかつフラットに対峙系。じゃないと、どうにもなんないところにまで来ている。「分断」に明け暮れている場合じゃない……。
ライブの中盤頃、一人の生徒のお母さんからメールが届きました。それを読んで、レスを書いて、送信しようとした刹那、指が止まりました。そして、
「〇〇くんは、いつか、きっと、なりたい自分になってくれますよ。」
という一文を付け加えました。嘘でも出鱈目でもなく、そう思えたからです。
人は変われる。僕はそう思っています。特に若いなら、「なりたい自分」へと変わっていけるはずです。
ちょうど吉川晃司が、
「🎶今ならまだ間に合うはず 昨日までを断ち切って……」
と歌い、吉川の後ろでは布袋寅泰がギターをいかにも愉しそうに奏で、僕のそばでは純が安らかな寝息を立てていました。
「🎶本当の勇気 見せつけてやれ……」
冷笑と嘲笑の向こうに広がるものがあるとすれば、それは嘲りだけが交錯した冷たい世界でしょう。逆に、温かい笑顔の向こうには温かい世界が広がっていくはずです。そんな至極当たり前のことを、カッコよすぎる吉川晃司を観ながら、僕は感じたのでした。
最高のライブ。いい夜でした。