お疲れ様です。




夕方の公園。この時は、雨が止んでいました。

🐶🍚

もやしとたまごのスープ。
長いウォーキングの後に食べた夜食です。

🎥🎥

『ソフト/クワイエット』をGEOでレンタルして鑑賞。
内田樹が誰かとの対談でこの映画について熱く喋っていました。なので(内田樹ファンとしては無視できず)、観てみました。

なんとも(いい意味で)けったいな雰囲気の作品でした。人間という生き物の「嫌ぁなところ」をこれでもかと濃密に描いています。
いろんなサイトのレビューなどを読むと、「胸糞」みたいなことを書いている人がいるけれども、たしかにまあ胸糞悪くなるシーンの連発ではあるけれど、
「人間って、なりたくない自分になっちゃうこともあるんだよな……」
って、むしろ(登場人物たちに)同情が湧いてきました。
苦しい時に、独りで軌道修正するのは本当に難しいわけで、そんな時こそパートナーだったり家族だったり友達の助けや支えがありがたいんですよね。
この作品の登場人物たちには、そうした親身な助け(合い)や支え(合い)が、ない。それは自業自得の部分もあろうけれど、「それだけではない」気もするわけで、だからこそ「縁(えにし)」っていうのは本当に複雑だな、と思わずにはいられません。

この映画が明瞭に教えてくれる摂理はひとつ、
「類は友を呼ぶ」
です。
最終盤に、ある登場人物が、
「仲間がいて助かったね」
って言うんです。いやいやそうじゃないって。ダメな仲間がいたから、あなたたちみんな、ダメになってしまったんやん(殺人犯で刑務所行きやん!)、って思わず画面に突っ込みました。

私事になるけれど、僕は、かつて、自分がいいかげんな生き方をしてしまった結果、善き友達をたくさん失うという苦い経験をしました。……「苦い」どころじゃないな、一生もんの後悔です、それはもう。
自分がダメになったら、善き友は去っていく。それを僕は身にしみて知っています。
映画に話を戻しますと、本作の登場人物たちは、お互いがお互いに大きなマイナスを与えあって、挙句、とんでもないところにまで堕ちていくわけだけど、やっぱり(そうなる前に)自分の内側の「変えられるもの」に気づいて、それを変えていくしかないんですよ。じゃないと、いつまで経っても、善き出会いになんて恵まれない。「悪いのは、自分以外の誰か。自分の外側の何か」ってやってるうちは、景色は変わらない。変わらないどころか、暗くなるばかりでしょう。

誰と付き合うか。それは(中学生でも中年男でもおばあちゃんでも)選べますからね、自分で。自力で。自分の頭と心で。
スガシカオの『午後のパレード』の一節を思い出しました。
「🎶君の隣にいるその人って ホントに君が思うような人ですか?」
近くにいる「その人」のこと、ホントに好きですか? 尊敬できますか、その人。

ともあれ、いろんな意味で凄い映画でした。好き嫌いは大きく分かれそうな作品ですけど。
そして、本作を観て、今、自分の周りにいる人たち(パートナー、数は少ないけど友人たち、こんな己を支えてくれる講師の若者たち)への感謝を新たにした次第です。