おはようございます。
今週は悪天候が続くようです。
雨の合間に公園へ行く。なるべく散歩の回数をキープしたいです。
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WOWOWで「徳永英明 コンサートツアー 2023 ALL BEST 2」を鑑賞。
これ、なんだか疲れ果てた仕事の後で観たんですよね。だからか、すごく沁みました。
アーティストによっては、ライブだと、原曲の歌い方とはまったく違うアレンジを効かせるヒトっていますよね? ファンとしては、「やりすぎやろ?もうちょっとフツーに(オリジナル通りに)歌ってよ」って言いたくなる人が……。
でも、徳永英明って基本、CD通りなんですよね(CDってのも古いけど)。変なアレンジを駆使したりしない。そこがいいんですね、まず。
で、きっと、僕のようなシロウトにはわかんないような技巧を陰で効かせまくってるはずなんです。
代表曲の『壊れかけのRadio』『最後の言い訳』あたりは特に痺れました。涙が出そうになりました。
『最後の言い訳』は「寅さん(男はつらいよ)」で使われてるんですよ。後藤久美子が乗った新幹線に吉岡秀隆が発車直前に(切符持ってないのに)飛び乗っちゃうシーンでバックに流れるのがこの曲です。寅さんの中でも好きなシーン「ベスト3」に入ります。他に好きなシーンは……って寅さんトークに移行しちゃいそうなので、徳永英明に話を戻しますが、このアーティストはカヴァーも上手に歌いこなしますよね。
たとえば中島みゆきの『時代』なんかも、オリジナルを壊さずに、でも上手に「徳永英明ワールド」に引きずり込むんですよね。だから、中島みゆきの原曲が好きな人でも、徳永英明のカヴァーは不愉快にならないはずです。逆に、僕の大好きな矢野顕子さんなどは、オリジナルをぶっ壊しかねない勢いで「矢野顕子の曲」にしちゃいますよね。それはもちろん矢野顕子さんの魅力のひとつで、彼女の天才性の証明でもあるんだけど(で、実際には原曲への敬意はちゃんとあるからこその『破壊』なんだけど)、徳永英明のカヴァーの流儀は(矢野顕子さんのそれに比べると)ずいぶんとオリジナルにも優しいんですよね。
素晴らしいコンサートでした。仕事でザラザラになりがちな心がフラットに戻りました。ありがとう、壊れかけのRadio。アーティストって偉大だな……。