昨日・一昨日とピナレロに試乗した際の印象だったり感想だったりを書いています。
F9の感想です。
こっちがF5。
今日は今回の試乗会で乗っていただける最後の1台、X3に乗った際の印象を紹介します。
これがX3です。
従来モデルで言う所のPARISの後継モデルに当たります。
ピナレロのバイクとしては珍しく、楽な姿勢で乗れるというコンセプトのバイク。
タイヤ幅は32mmまで装着可能で、完成車にも32mmのタイヤが付きます。
メインコンポは105 Di2。
ただ、フレームの形状はというと、DOGMA Fの形状を踏襲している所が目立ちます。
ケーブルのルーティング等はPRINCEに違いです。
F5と違ってDi2バッテリーはシートポストに内装されます。
ホイールはリムハイトのあるFULCRUM RACING 800。
楽な姿勢で乗れるバイクと言われると、もっさりとした印象を持つかもしれませんが、X3は精悍そのもの。正面から見るとこんなにエアロです!
ピナレロのプレゼンテーションを聞いた限りでは、FやDOGMA Fのような深い前傾姿勢を取りたくないけれども速く走りたい人に向けて作られたバイクなんだそうです。
乗せてもらった印象です。
まず初速。F5やF9と比べればタイヤが太い事もあり少しマッタリしてはいるものの、腰を浮かせて踏み込んでいってもロスは感じず。それどころかフレームの硬さをしっかり感じます。
F5はあまり硬さを前面に押し出していない印象のバイクでしたが、X3は何故かしっかりと硬いと感じしました。
上り坂でもキビキビと走ります。
ビューンと伸びる加速感は無いものの、ロスを感じない質実剛健な印象です。
上り坂での踏み方はシッティングでもダンシングでもどちらでも踏んだだけ進み、踏み方を選ばないです。
重量がそこそこかるので、急加速はそこまで得意ではないものの、ある程度スピードに乗ると巡行はかなり楽でした。また、スピードを出している状態でバイクを振った時の安定感も上位モデル譲りです。
コーナーからの立ち上がりが連続するようなクリテリウム等の競技には正直向かないかと思いますが、スピードを出して登りも平地もあるようなルートを単独で走るだとか、そういう用途にはバッチリかと思います。
重量があるので「ヒルクライムにお勧め」とは素直に言いにくいですが、上り坂でのロスの少なさが印象的なので、軽いホイールを入れたりタイヤを細くしたりして軽量化すれば、案外ヒルクライム用途でもイケそうなバイクの硬さを感じました。
百聞は一見にしかずです。
店舗で8/14(月) 12:00まで試乗できますので、ぜひ乗って性能をお確かめください!