店のtwitterを見ていただいている人はご存知かもしれませんが、当店は時々「#今日のエア抜き」なるハッシュタグを使ってエア抜きの様子を発信しています。
もともと、DISCロードバイクが増えてきたよ~!
というのを発信したかったのですが、最近は習慣化して使ってるハッシュタグです
そんなエア抜きというかDISCブレーキ回りの調整。
具体的にどんな事をやっているのか紹介!
完成車のDISCブレーキ。
七分組状態で入荷してきます。
ですので、当然オイルにはエアが噛んでいるかもしれませんし、ピストンの動きが正常じゃないかもしれません。
なので、まずエア抜きをやっていきます。
ブレーキパッド等を一式外してしまいます。
油がついたらダメなので。
ブレーキパッドとマウント用のネジ等です。
ここがスカスカのままエア抜きをできないので!
ダミーパッドを入れます。
これを入れる事で、ピストンが出過ぎないですし、オイルの量も適量になります。
STIレバーのブリード穴のフタを取ります。
結構オイルの量が少なく見えますが、これは工場出荷時にオイルの中に混じっていた気泡がSTIレバーの上側に登ってきてしまっています。
なので、そこにジョウゴを取り付け。
下から注射器でミネラルオイルを注入します。
レバーを引いた時に最初からカッチリ効いている状態だったら、STIレバーの上にジョウゴだけをつけて、レバーの角度を変えながらレバーを引くだけで済む事もありますが。。。
今回のようにガッツリとエアを噛んでいて、レバーを引いてもスカスカという場合には、こんな感じに下側に注射器を取りつけてオイルを注入していくと一気にエアが抜けてくれたりします。
角度を変えながらレバーを引き、ジョウゴ側から気泡が出ないようになるまでやります。
後は注射器を外して、代わりに袋を取り付けてレバーを引き、ブレーキキャリパ側のブリード穴からオイルと一緒にエアを出すというやり方もあります。
結構ブレーキキャリパ側に大きくエアが残っている事もあるので、効果的です。
写真のように、普通に引いて右側だけ動いたりします。
左右のピストンで動きのシブさが異なる事もしばしば。
なので、動く側のピストンを押さえてレバーを引き、反対側のピストンを押し出してあげたり、押し入れたり。
そんな感じに動かして動きを良くしていきます。
また、必要に応じてブレーキオイルを薄くピストンに塗って潤滑するような事もします。
左右均等に動くようになりました。
こんな風に左右均等に動かなくても調整できちゃったりします。
ただ、その場合だと大抵ローターに対してパッドの間隔が狭くなってたりしますので、良い状態とは言えません。
またピストンの動きがシブいとパッドの戻りが悪い等の症状も出がちなので、しっかりと最初に処理しとく方が後の事を考えると良いです。
で、ブレーキにパッド等を組み付けて戻して終了。
完成車から組む時のブレーキ周りの調整はこんな事をやっています。
これが「#今日のエア抜き」でやってる作業内容です。