伊雜宮(いざわのみや) 皇大神宮(内宮)別宮
■御祭神 天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)
三重県志摩市磯部町上之郷
伊雜宮は皇大神宮の別宮ですが、志摩国一ノ宮とも。
瀧原宮と並んで「天照大神の遙宮(とおのみや)」と言われています。
2006年から伊勢神宮には毎年参拝しています。
伊雜宮はお気に入りの場所で、2年に1度くらいの割合で参拝していました。
しかし気が付けばもう、7年くらいご無沙汰です。
2010年
この伊雜宮、旧社殿の撮影にはいつも泣かされました。
宮域はあまり広くないのですが、周辺の木々が生い茂っており
影の部分と日光が当たっている部分との差が激しかったのです。
うまく露出補正しないと、明るい所が白トビするか、
影の部分が真っ黒になるかのせめぎ合い。
デジカメはこういうシチュエーションでの撮影で苦労します。
2014年8月
豪雨の日でもこんな感じ。
社殿はそこそこ撮れていますが、空は真っ白。
社殿にフォーカスすると、豪雨の空でもこんなに明るくなってしまいます。
上の写真は2014年8月に参拝したときのもの。
奥に見える白い覆い屋内では、式年遷宮による社殿造替の工事が行われていました。
2014年9月
2014年は125社巡りに挑戦した年でした。
「新社殿の工事用の覆いが取れた」と聞いて再訪。
この日は天候や光の角度などが良かったのか、
6~7回目の参拝にして初めてちゃんとした撮影が出来ました。
しかしこの社殿もこの日が見納めとなりました。
新社殿との貴重なツーショット。
2015年
遷御を終えた伊雜宮。
御敷地が隣に遷っただけなのに、ずいぶん撮影がしやすくなりました。
早いものであれから7年。
社殿の真新しさは薄らいだでしょうが、
その分、風格が増しているのではないでしょうか。
無人駅ですが、近鉄・上之郷駅から徒歩5分。
広い駐車場もあり、きれいなトイレもあります。
それほど広い宮域ではありませんが、巨木が並ぶ森も見ごたえがあります。
近くにある伊雜宮所管社、佐美長神社もおススメです。
伊雜宮は唯一「御神田(おみた)」を持つ別宮です。
伊雜宮の御田植式は、香取神宮、住吉大社のお田植とともに、
日本三大御田植祭とされています。
御神田の前にある鳥居は、素朴な「黒木鳥居」です。
樹皮が付いたままの木を使用し、原始的な鳥居と言われています。
京都の野宮神社が有名ですが、防腐加工されたクヌギのためか
自然木ではなく擬木かと思えるような質感。
伊雜宮御神田のものは、文句なしの黒木鳥居。
こういった鳥居はけっこう珍しいもので、
他には福知山の皇大神社・豊受大神社のものしか知りません。
写真右手奥に見える森は、伊雜宮の社叢です。
こちらは宿衛屋の近くにある「巾着楠」と呼ばれるクスノキ。
金運を授かるとも言われているそうですが、案内板等は一切ありません。
ところで伊雜宮に参拝したら、是非とも立ち寄っていただきたい場所があります。
詳しくは別記事をご参照ください。
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