京都三大祭りのひとつ葵祭は毎年5月15日に行われます。
勅祭(ちょくさい)という天皇の使い「勅使(ちょくし)」が派遣されるお祭りです。
葵祭は主に3つの儀で構成されています。
①宮中の儀 京都御所で行われていた儀式(現在は省略されています)
②路頭の儀 京都御所~下鴨神社~上賀茂神社と市内を巡行する500名の行列
③社頭の儀 下鴨神社と上賀茂神社で行われる儀式
路頭の儀 行列ルートについて
10:30京都御所→ 11:40下鴨神社(社頭の儀)
14:20下鴨神社より路頭の儀・出発→ 賀茂川堤 →
15:30上賀茂神社(社頭の儀)
📷路頭の儀についてはこちらの記事をご覧ください📷
社頭の儀を見たい場合は
下鴨神社の社頭の儀は一ヶ月ほど前から郵送にて受付可能。
上賀茂神社の社頭の儀は当日11時半頃から二の鳥居東側にて受付開始します。
どちらも5000円です。
本殿祭の儀
上賀茂神社では葵祭当日の13:30から「本殿祭の儀」が行われます。
庭積神饌唐櫃(にわづみしんせんからひつ)を先頭に
宮司、祭員、参列者が社務所より参進し、本殿へ。
修祓(しゅばつ)、宮司一拝、御扉開扉、神饌、祝詞奏上が行われます。
勅祭(社頭の儀)
上賀茂神社に路頭の儀の行列が到着すると、社頭の儀が催行されます。
馬に乗ったり、珍しい牛車…と雅な動く平安絵巻が見たい!という方は上賀茂神社に行列が到着する前までのルートで見るのがオススメ。
上賀茂神社の一ノ鳥居から行列は馬、牛車を降りて本殿に向かって進みます。
勅使解除(修祓)を行った後、内蔵使御幣物を本殿内陣に納められます。
お祓い
勅使御祭文を奏す(御祭文奏上)
馬寮使御馬を牽き神覧に供す(牽馬三匝)
本殿に向かって一礼をする際、馬も一緒にお辞儀をするため
社頭の儀を見に来ている参拝客から笑い声があがります。
東遊(あずまあそび/駿河舞・求子舞)
舞殿に向かって雅楽を奏するため、ほとんど東遊の舞は参拝客からは見えません。
一度、舞人が舞殿から降りて片袖を脱ぎ、後半の舞へ
この辺りで葵祭の花の女人列は退出します。
走馬の儀
神職走馬祝詞を奏す
通常、境内で馬に乗ることはありませんが、この賀茂祭(葵祭)だけは別。
馬に乗り、本殿に向かって一礼をする儀式が行われます。
この後の儀式は社頭の儀の券がなくても無料で見られます。
一ノ鳥居から二ノ鳥居に向かって参道を寮の馬、賀茂の馬数頭が走ります。
以上、上賀茂神社の社頭の儀でした。
関連記事:【葵祭】 源氏物語にも出てくる平安時代の京都三大祭を撮る! 下鴨神社 社頭の儀
ここからは同じ日に上賀茂神社で行われる「上賀茂やすらい祭」について。
上賀茂やすらい祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されており、上賀茂神社境外摂社の大田神社のお祭りです。
上賀茂やすらい祭ルート
10:30 岡本やすらい堂
11:00 太田神社 天然記念物の「かきつばた」も楽しめます!
11:30 上賀茂神社本殿
14:00 上賀茂やすらい堂
赤熊(しゃぐま)をつけた鬼が目印。
このお祭りは花の精に誘われて悪疫が広がらないように
お囃子や歌舞によって花傘に宿らせて、神様に鎮めてもらうという意味があります。
また「花傘」「風流傘」「傘鉾」と呼ばれる傘も特徴で、この傘の中に入ると、その年の疫がまぬがれると言われています。
もちろん、私も入ってきました!
朝は京都御所で葵祭を見るので午前中に上賀茂まで来られない!という方は
やすらい祭りは京の三奇祭と呼ばれる今宮神社のやすらい祭でも見られますよ。
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