フロンティア
日本の繊維業界の2大巨頭は、ご存知のように帝人と東レです。
帝人は元の名を「帝国人造絹絲株式会社」と言い、当初は人絹つまりレーヨンを作っていました。
その後、ライバルの東洋レーヨンつまり東レが誕生。
ライバルだったこの2社が、1958年に何故か共同開発したのがテトロンなるポリエステル。
テトロンの「テ」は帝人「ト」は東レです。
その後お互いに拡大して行き、近年はお互いに脱繊維。
同規模かと思っていましたが、連結で帝人8500億東レ1兆6000億。
ここ数年で、大分差がついたようです。
ちなみに株価も帝人169円東レ465円。
ブラックフォーマルは、シワになりにくい発色が良い等の理由でポリエステルを使うことが多く、両社共にお世話になっています。
その一社帝人さんが、子会社の「帝人ファイバー」と「NI帝人商事」を合併させ、「国境」「境界」「新天地」「最前線」の意味を持つ「フロンティア」をつけ、10月より「帝人フロンティア」という会社をスタートさせます。
売上規模2600億円。
「工」と「商」を合体させる狙いは、経営の効率化以外に何があるのでしょうか?
業界にとっても大きなインパクトのある動きになるかもしれません。
お手柔らかにお願いしますね