黄金町バザール。
11月1日、3連休の初日に1年半ぶりの黄金町へ行ってきました。
大戦終結以来、阿片窟、売春窟として知られた黄金町(京急・黄金町駅~日の出町駅間のガード下)が、突如、浄化されて数年が経つ。
最近では、売春宿として使用されていた小部屋を活用したカフェや飲み屋も登場しており、ずいぶんと安全な街へと変わっているようです。
今回は、9月~11月末に開催されている、『黄金町バザール』というアートのワークショップを見てきました。
例の小部屋を改装したアートギャラリーや写真スタジオには、国内外のアーティストの作品が展示されていて、見物客は多くないですが、地元のボランティアやワークショップに参加する小学生などで、明かるい活気が感じられました。
以前、ガード下に書かれていた大きな『STOPエイズ!』の看板は、上から塗りつぶされ、小学生による『きれいな大岡川とあかるい街を作ろう』みたいなお絵かきに変わっていました。
また、京急ガード下はフェンスに囲まれて、全域で耐震工事をおこなっています。
まだ当時の小部屋が閉店状態でたくさん残っていますが、それでも写真にあるような、ワークショップのきれいな建物が登場していて、当時を知る人からすると信じられないような様変わりを遂げていました。
今回、ギャラリーとして開放されている中で、あの小部屋の1階と2階を使って、インスタレーションを見せているアーティストがいたので、恐る恐る入ってみました。
もしかすると、2階は当時のままを活用しているのかも知れませんが、10畳ほどのスペースが薄い壁で4部屋ほどに仕切られており、それぞれにとても小さなベッドが設えてありました。
これって、当時のままなのか?アートとして作っているのか?折衷した作品なのか? アート作品って、分かりにくいよね。
耐震工事の後は、またガード下を何かに使用するようです。
改装された小部屋は、今後はアートギャラリーとしての利用以外に、さまざまなワークショップに開放する予定があるようです。
今でも簡易な交番に警察官が常駐しているので、さすがに以前のような不法地帯には戻らないでしょうね。
一方で、雰囲気は変わりましたが、さらに一般的な住宅街になるには、まだまだ時間を要するだろうと思います。
街はきれいになっても、なんとなく数十年間で街にこびりついた、独特の空気を感じてしまうのは、以前を知る者の固定観念でしょうか。
地元の人やワークショップの人々には申し訳ないと思いつつ、戦後直後のような独特な雰囲気を感じさせた、あんな街が東日本に一ヵ所くらいあっても良いなぁと思う気持ちもあります。
