#6田澤から紹介を受けました、3回生外野手兼捕手の#39神﨑咲です。彼は1回生春からスタメン出場するほどの実力を持ち、今年の5リーグ対抗戦でもヒットを放つなど大活躍を見せています。彼のキセキでは僕のことを持ち上げて紹介してくれていましたが、紹介文の原稿を僕に見せて確認してきたとき、神﨑の「﨑」の字が「崎」になっていたので焼き肉はなしにしときます。ベストナインとったら一緒に行きましょう!
さて、今回から3回生のキセキが始まります。僕の「39」という背番号は名前の「咲」から取っていて結構気に入っているのですが、数字が大きいせいで学年のトップバッターを務めなければいけないため、来年は番号を変えるかどうか迷っています。ちなみに、去年のトップバッター#3藤巻は、背番号を94→3と大幅減量させることに成功したため、今年は3回生のラストバッターを務めます。去年、ほとんどスクロールを必要としない伝説のキセキで部内から散々いじられ続けてきた彼は、今年いかにして名誉回復するのか非常に見物です。
藤巻のキセキに批判が集まったためあまり目立つことはありませんでしたが、彼の去年のキセキも中々のものだったので今年は期待したいです。この写真は今春最後のリーグ戦での写真です。2期に渡って京大スタンドを沸かせた彼のKYOTOもおそらくこれで見納めでしょう。
前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入ります。色々書いているうちに文章のまとまりがなくなってしまったため、2本立てのような形で書かせていただきます。一つは、自分の親族のこと、もう一つは自分の趣味のことです。
いつかのリーグ戦の後に同回生何人かで焼肉に行ったとき、同回生選手の中で誰が一番普通の人間かという議論になったことがあります。僕は自分のことをまともで普通な人間だと思っていました。元々まともな人間最有力候補であった某3回生捕手が去年えぐい事件を引き起こしてしまったこともあり、一番まともで普通なのは僕になるだろうと思ってその議論を聞いていました。しかし、同回生の選手によるとどうやら僕は少なくとも普通の人間ではないらしいです。別の日にも、同回生とこの部活に所属している選手の出身校の中でやばい高校ランキングを付けた時も、2回生の#Staff龍生を含め僕までやばいやつ判定を受けたため、我が堀川高校がかなりの上位に置かれてしまいました(#68安藤の加入により、最近は順位が下がり始めています)。僕はなぜ自分がそこまで普通じゃない扱いされているのかがよく分かりません。思い当たる節もあまりありません。なので、神﨑咲という人間を客観的に見るために、僕の親族にあたる人物を紹介し、それらの親族から果たして普通の人間が生まれるかどうかを検証したいと思います。
まずは父からいきましょう。田澤の紹介にもありましたが、僕の父は京大野球部の部長をしています。リーグ戦の帰りの電車で#64瀬口に「部長っていうのは部員の親から選ばれるんですか?」と聞かれたことがあるのですが決してそうではなく、部活動の部長は大学教員の中から選ばれるそうです。つまり、父が教員をしている大学の野球部にたまたま僕が入っただけです。少年野球などでは選手の親がコーチをしていたりするのは珍しくないと思いますが、大学野球において選手の親がチームに関わっているというのは中々珍しいのではないでしょうか?そんなこともあり、神﨑は裏口で京都大学に入学し、京大野球部で実は圧倒的な権力を握っているなどといったことを言われたりするのですが、無論そんな事実はありません。
父の研究分野は「神経生理学、運動制御」で、簡単にいうとヒトの運動に関する研究をしています。京都大学でもヒトの運動に関する一般教養の授業を担当しており、学部を問わず毎年非常に多くの京大生が父の授業を受講しているようです。かくいう僕も1回生の春に父の授業を履修しました。ヒトの運動に関する授業なので、授業で使用されるスライドには筋肉や骨の図やヒトの動作の写真や動画がふんだんに使われるわけですが、そのスライドを授業中に見ていると、なにやら妙に見覚えのある人物の写真が僕の目に入ってきました。
はい、僕の写真です。このように、父が担当する授業には僕がしばしば登場します。どれくらい登場するかというと、僕が高校3年生の時に#Staff平山さんの代の京大野球部と合同練習をやらせていただいたのですが、僕の父が京大で教鞭を執っていると京大の先輩の誰かにお話した際に、「君はあの授業のスライドによく出てくる子か!」と言われたほどです。確かに子供のころ、父に「こんなポーズして!」などと言われ、様々な動作の写真や動画を撮られたことが多々ありました。当時は何のための写真か分かりませんでしたが、それがこんなところに使われているとは...。と、こんな感じで自分の写真が授業に登場するため、父の授業はとても楽しく授業を受けさせていただきました。ただ、小学校から大学にかけて自分の息子を授業スライドに使用する教師を僕は見たことがないため、おそらく普通の教師とは言えないのでしょう。
そんな父は僕が今日まで野球をするにあたって、尋常ではないほど熱心に僕の野球をサポートしてくれています。小学校から高校にかけて僕の出場する試合は必ずといって良いほど見に来てくれており、毎試合何千枚もの僕の野球の写真を撮ってくれていました。素人にはとても扱えないようなカメラを球場に持参し、カメラの連写音を響かせている様子から堀川高校時代、チームメイトから「堀川のカメラマン」と呼ばれていました。そして今は野球部部長として、ベンチから僕を含めた京大野球部の部員を支えてくれています。そんな人間が普通であるはずはありません。
次は父方の祖父です。父方の祖父も、父と同じく研究者です。父の実家は佐賀にあるため、中々毎年訪ねることはできていませんが、会いに行った時はいつも優しく出迎えてくれます。
祖父は数学を研究しており、あの安倍元首相から賞状を貰った実績があるそうです。大学の微分積分学の教科書も書いており、僕も勉強の際に使用させていただきました(僕の微分積分学の成績がどうだったかは、残念ながら割愛させていただきます)。祖父が数学者なんてなんだかかっこいいですよね!しかし、僕が京都大学理学部に入学して分かったことがあります。それは数学科志望に普通の人間は一人たりともいないということです。変人集う京大理学部の中でも数学科の変人具合は群を抜いています。そんな変人の集まり数学科の中から数学者になれる人間はほんの一握りです。そして、数学者である祖父は90歳になった今でも数学の問題を解き続けており、朝の4時まで数学を解いて朝の7時まで寝るという、朝練に日々邁進している京大野球部員もビックリの3時間睡眠で毎日生活しているらしいです。ということで父方の祖父も少なくとも普通の人間ではないでしょう。
そして、母方の祖父です。母方の祖父は何をしている人間なのかというと、研究者とはうってかわって、お寺のお坊さんをしています。母の実家は三重県のお寺で、国の重要文化財に指定されている阿弥陀如来像を有しています。そこの住職をしているのが僕の祖父です。子供の頃からよく祖父のお寺に遊びに行っており、広い廊下でいとこと鬼ごっこしたり、龍の屏風が置かれている部屋で夏休みに宿題をやったりしていました。今でも、大晦日に祖父のお寺に除夜の鐘をつきに行ったりしています。
祖父は普段はとても親しみやすく面白い人なので気づかなかったのですが、実は仏教界ではかなり偉い人らしいです。母に聞いたところ、祖父のお寺には、祖父がローマ教皇と一緒に撮った写真が保管されているそうです。僕は宗教関連のことはあまり詳しく知らないのですが、ローマ教皇の隣に立てるような人物が普通の人間であるはずがありません。
さて、ここまで僕の個性的な親族の紹介をしてきました。ここで結論を出しても良さそうですが、親族の話だけで終わるのもどうかと思うので一応僕の話もしておきたいと思います。僕が京大野球部に入った経緯は去年のキセキで書いているので、ここでは僕の変わった趣味に関して話をさせていただきます。
前述の通り、僕の母方の祖父はお寺のお坊さんです。それが起因しているかどうかは分かりませんが僕はお寺の仏像を巡るのを趣味にしていました。
仏像にはまったのは僕が小6の時です。2017年の秋、京都国立博物館創立120周年を記念して、全国にある国宝の約4分の1が京都国立博物館で展示された『国宝展』が開催されました。当時、歴史が好きだった僕にとっては夢のような祭典で、縄文時代の土偶、金印、源頼朝の肖像画、雪舟の水墨画などを目当てに何回も京博を訪れました。その国宝展の中に、主に仏像を展示している広めのブースがあり、金剛寺の大日如来像をはじめ多くの仏像が立ち並ぶ姿に圧倒されました。そして、国宝展のお土産コーナーで売っていた漫画付きの仏像の本を購入して読んでいると、その本にどハマりしてしまい、この本に載っている仏像を実際に見てみたいと思い、お寺を訪れ始めたのがきっかけです。
小6から中学時代にかけては部活動もそこまで忙しくはなかったので、休みの日に一人で京都のお寺を訪れたり、家族を巻き込んで奈良の方に連れて行ってもらって仏像を拝みにいったりしていました。多い日には一日に3,4カ所仏像スポットに行ったこともあります。なぜ仏像を好きになったかは僕も分かりません。祖父は仏教の浄土宗の住職ですが、恥ずかしながら僕は仏教の教えに関しては詳しく知らないので、仏教を信仰していると自信を持って言うことはできません。ただ、初めてしっかり仏像を拝んだときになんか良いなと本能的に感じたのです。やはり血は争えないのかもしれませんね。
せっかくなので僕のおすすめの仏像をいくつか紹介したいと思います。写真は載せないので気になる人は検索して見てみてください。
・東大寺 戒壇堂 四天王立像
去年の春、同回生の選手全員で奈良の貸し切り一軒家に泊まりに行った帰りに、何人かで東大寺を訪れました。東大寺といえばやはり奈良の大仏や南大門の金剛力士像が有名なので、その日ももちろん大仏殿に行って見に行きました。しかし、東大寺を訪れたなら大仏殿だけでなく、戒壇堂の四天王立像は外せません。この四天王像は仏像ファンの中でもかなり評価が高く、特に広目天は全国の仏像の中でも屈指のイケメンの像として知られています。同回生で遊びに行った日ももちろん訪れたかったのですが、大仏殿から少し距離があるのと、その日は#5脇田と#24神作とほぼ徹夜でスマブラとプロスピをしていたのもあって同回生を誘うのは諦めました。また機会があればぜひ訪れたいです。そういえば東大寺を訪れた前日に脇田、#31朽網と一緒に興福寺国宝館を訪れました。かの有名な阿修羅像を展示している場所です。ここには何回行ったか覚えていません。
こちらは東大寺大仏殿にある四天王の増長天像と、3回生投手四天王の#20武村像です。
・新薬師寺 十二神将立像
ここは仏像目当てでないと中々訪れない場所だと思います。新薬師寺は東大寺や興福寺と同じく奈良市にあるのですが、それらの寺からは少し離れた山の中にあります。ここの薬師如来を囲むように安置されている十二神将立像は圧巻です。名前の通り十二神将とは十二体の仏像の総称なのですが、武神なのでそれらの表情やポーズがとても豊かで面白いです。
これは新薬師寺の売店で売られていた十二神将像のフィギュアの一つです。初めて訪れたときにこの十二神将像があまりにも良すぎたので購入してしまいました。十二神将にはそれぞれ月が割り振られており、この像は僕の誕生月の11月の十二神将です。
・六波羅蜜寺 空也上人立像
僕が一番好きな仏像です。京都の祇園エリア周辺に位置する六波羅蜜寺というお寺の令和館に安置されている、平安中期の僧侶の空也上人を模して作られた像です。「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えながら全国に仏教を布教した人物で、念仏を唱える声そのものが仏になったという伝承があり、それを表現して口から6体の小さな阿弥陀仏が彫られています。個性的で面白い仏像で、歴史の資料集などによく載っている仏像なので目にしたことがある人が多いのではないでしょうか。
中学生の時、仲が良かった友人を誘ってお寺を訪れていた時期がありました。その友人の母親が、僕が空也上人像を好きであるということを知り、空也上人像がプリントされたトートバッグを僕にプレゼントしてくれました。世界に一つだけのトートバッグです。とても気に入っています。
他にもまだまだおすすめしたい仏像があるのですが、さすがに長くなりすぎたので割愛したいと思います。京都で仏像を楽しみたいという人は有名どころでは東寺や三十三間堂、マニアックなところでは千本釈迦堂がおすすめです。
こんな感じで中学までは気になる仏像があれば休みの日に訪れてはお気に入りの仏像を探しに行く生活を送っていたのですが、高校に入ってからは部活に勉強に忙しくなりお寺を訪問することがめっきり減ってしまい、大学に入ってからもあまり仏像を見に行けていません。しかし、今回このキセキで仏像のことを書いていたらまた仏像熱が再燃してきました。暇な時間ができたら、またぜひ色々な寺社を訪れてみたいです。そういう意味で、やはり京都は僕にとって素晴らしく素敵な場所です。皆さんもせっかく京都に来たなら、京都でしか見られない仏像を拝みに行ってはいかがでしょうか。
さあ、かなり脱線しましたが、ここで最初の問いを考えてみましょう。今まで自分のことを普通だと思い込んでいた僕にとっては受け入れがたいですが、僕の同回生は正しかったようです。ただ、これだけは言えます。京都大学野球部という組織に普通の人間といえる人物は一人もいません。はっきりいって僕なんか余裕で霞んでしまうほどにやばいやつがこの野球部にはたくさん存在します。しかし、ここまで散々書いてきた「普通ではない」「変人」は決して悪口ではありません。京大生にとって、これらの言葉は最高級の褒め言葉です。
この長くまとまりのない文章を最後まで読んでくださった読者の皆さん、ぜひ全国でも屈指の変人が揃っている京都大学硬式野球部の応援をよろしくお願いいたします。
次回は、3回生マネージャー#Mgrあおいちゃんです。あおいちゃんは京大野球部でもかなりまとも寄りだと思っています。遠征の車の中でも脇田のとても面白い話を笑ってくれる優しい性格の持ち主です。彼女は部内での信頼も厚く、特に某31番からの評価がとても高いです。次回の学年ミーティングでは議題の中心になるかもしれませんね!
そんなしっかり者の彼女のキセキにご注目ください!












