京都暮らしの値段 | 京都の大好きな中国語通訳ガイドのブログ

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観光、京都本のお話、食べ物のお話などなどです。

タイトルからだと
憧れの京都生活をするには
いったいどれくらいかかるのか?
という内容かとも思いますが、

そういう要素も含まれてはいますが、
この本の狙いは

「値段」というフィルターを通して
見えてくる「京都」を
伝えたいということなのだろうと思います。

ですから
非実用的なものの値段が紹介されていたり、
京都の人は使うのかなあ?
というようなものの値段まで
堂々と紹介されています

有次の包丁砥ぎ直しの値段・・・
町屋賃貸物件の平均賃貸料・・・
愛宕神社のお札の初穂料(値段)・・・
手描き友禅の値段・・・

などなど

衣食住の値段がきれいな写真とともにいろいろと紹介されています
見ていて楽しくなります
かなり、観光目線のような気もします

この本のいいところは、
これら衣食住のほかに
学びの値段という一項目を加えているところです。

学ぶことこそが、暮らしを楽しみ豊かにする・・・
そういう考え方
これこそが、京都の楽しみ方の真髄
私にはそのように受け取れました
だから、いい本!

京都の町屋に暮らし
和服を普段から着て
ごはんはおくどさんで炊く・・・
なんて生活
実際には到底無理だとわかっています
杉本家のような暮らしも
われわれには到底ありえないことも
わかっています

ちょっとそんな暮らしにあこがれてみることで
ほっこりできたりするのです

私の好きな
高橋マキさんや
カラスマ大学のことを出てきます

番外編では
京都新聞の購読料や
各種検定
仏壇の値段や
銭湯の入浴料なども。

情報量もたっぷりあって、
なかなか面白い本です


京都暮らしの値段 (淡交ムック)/淡交社
¥1,470
Amazon.co.jp

お勧め度
★★★★★