電話を切った後、絶望とも思えるぐらいの気持ちになった。気持ちを整理しろと言われても無理だし、だからって腹が立ってない訳でもないと言う状況に陥っていた。眠れない夜も過ぎ朝は普通にやってきた。

一瞬会社も休もうかと思ったが、やむなく出社しほとんど記憶の無い状態で仕事をした。そんな状況で3ヶ月も過ぎた頃、まださとる事態は立ち直ってなかったが、母親からの電話でそれどころでは無い状況に追い込まれた。

二人が目の前のガラス越しを過ぎていく姿を茫然と見送った。さとるは頭の中が真っ白になりどうすれば良いか解らなくなっていた。しばらく茫然と窓の外を見続けていた。少し経ってからビールが残ってる事に気づき一気に飲み干してお店を出た。もうプレゼント所ではないさとるは呆然としながら帰路についた。

家に帰っても何をする事も出来ずただただ時間が過ぎるの待ち、毎日のように連絡している良子へも連絡を入れる事が出来ずにその日が過ぎて行った。そん中数日が経ち良子から連絡が来た。何で連絡くれないの?電話しても出ないしメールぐらい返信してよと留守番電話に入っていた。その日の夜さとるは話をする事が怖かったが、良子へ連絡を入れた。良子は開口一番留守電に入っていた内容を同じ様に言い、かなり怒ってる様子であった。さとるはゆっくりとこの前見た光景を説明した。良子もその姿を見られてるとは知らず一瞬躊躇した様子を電話越しに感じさせてが、良子が説明しだした。「敬裕とはたまに会う事があるんだ、もちろんさとるとの事は説明してるしお互いそんな気持ちであってる訳では無いけど、色々あり話す事がどうしてもあったから会って話しただけだよ」と説明された。さとるとしては、色々って何があるんだよ、俺に隠れて会う事なのかよと責めたかったが、良子を失う事の怖さもあり何も言えなかった。ただ「そう解ったよ」と返すのが精一杯だった。良子は解ったさとるがそんなに気にするなら、さとるの気持ちが整理着くまで会わないよと言うので、さとるは一瞬そう言う訳では無いのだがと思ったが、意地の方が勝ち「そうする」と一言伝え電話を切った。

少しづつ少しづつ二人で歩き出したさとると良子、電話で話をする内容も、一緒に食べるご飯も楽しかった。

そんな幸せな日々も3ヶ月も過ぎた頃、クリスマスも直前と言う時であった。さとるは何時も通り仕事を終えた後、横浜の街に繰り出した。良子へのクリスマスプレゼントを買う為に、中々こんな経験少ないさとるは何を買って良いのか解らなかった。洋服や靴などは趣味もあるだろうし、そもそもサイズが解らなかった。指輪と思ったがちょっと重くないかと思いつつもこっちもサイズが解らなかった。勢い良く街に繰り出したものの何を買って良いのか解らなければ、路頭に迷うしか無かった。しょうがないので一度近くの喫茶店に入りビールでも飲みながら考える事にした。

オシャレなお店の窓側に案内され、席についた後ビールを注文した。ビールを飲みながら何を買うか考えていたら、

 窓越しに良子の姿が一瞬見えたので、その付近を見てるとやはり良子であったこっちに向かって歩いて来るようなので、電話してお店に呼ぼうと電話を取った時、横にもう一人居るのに気が付いた。最初は遠かった為、誰か解らなかったが、近くずにつれ、輪郭がわかり誰か判別出来た。楽しそうに歩いている良子の横に居たのは、敬裕だった。

二人にとってはかなりの時間が止まっていたように感じたが、実際は1分も止まって無かった時間が堪らなくなり、さとるは話かけた。「ごめん、変な事言ってしまって」良子は「ううん、あまりにビックリして酔いも覚めたよ」と言うさとるは「別に今返事出してとは思ってないし、なんなら無かった事にしてもらっても良いんだけど」と言ったが良子が「男が一度言ったら引っ込めるな」と笑いながら突っ込まれた。さすがに男勝りの良子であると思いつつもさとるは「そうだね、ごめん」と言うと間髪いれず「ごめん」って言うのもダメだから~とさらに突っ込まれた。「そうだよねごめん」と言い自分で笑ってしまっていた。また言っちゃったよと、さとるは覚悟を決め「良子さ、本当に今言った事は昔から思ってた気持で嘘いつわり無いし、本当に良子さえ良ければ一緒に居たいと思ってる」と言うと良子が「さとるは、一緒に居て心安らぐし、優しいから私も好きよちょっと、もじもじするのは気に入らないけどね!解ったその気持ちは嬉しいし今言った好きだよはほんとうだけど、今は友達として好きな感じなのかなっても思ってるから少しずつ本当に好きなんだと思わしてくれたら付き合うよ」とさとるには飛び跳ねるような嬉しさだった。こうして二人の交際は徐々にスタートした。
良子は酔っていたが、ゆっくりと話出した。「前も言ったけど敬裕とも別れ、もう良い歳だしこのまま歩いて行っても私結婚出来るか不安になって来たんだよね、このまま一人では生きて行く自信が無くって全てやる気を無くしてしまってるんだ、どうするかね」といつもふざけて言う良子が真剣に話をしている姿を見て、さとるも本気に悩んでる事を感じ、結婚相談所でも行けばと言う様なふざけた答えも出来ないでいた。少し二人の間に無言の時間が流れた後、さとるは酔っていた事もあり話だした。「良子さ~そんなに必死になって相手を探してもなかなか見つからないよ!でもさ、いつも近くで見てくれてる人はいるよ」と言った後良子が「そんな事全然感じないけど、誰か私に気がある人知ってるの?」とまだ、さとるの気持ちを解ってくれない良子へイライラしだした、さとるだが、少し間を開けて言った「それは俺だよ、ずっと昔から俺は良子の事が好きだったし、見て来たんだよ」と初めて自分の想いを良子にぶつけた。さすがに良子も目をまん丸にして「うそ」と言った後、二人の間でどのくらいか解らないが時間が止まった。
良子が敬裕と別れ3ヶ月も過ぎようとしていた、いつの間にか夏も終わり、コートが必要な時期になって来ていた頃、何気なく生活をしていた。良子とさとるは、久しぶり飲みに行く約束をしていた。普段あまり乗り気で無い仕事は早く終わらせ良子と会える嬉しさで必死に仕事をこなした。良子にいたっては普通日と変わらぬ生活を過ごし夜の待合せ時間を待った。約束時間の19時になりさとると良子はいつもの横浜では無く、みなとみらいまで足を延ばして待合せした。これと言うのもたまには違う場所で待ち合わせしようよと言うさとるの提案によるものだった。さとるはネットで知らべたちょっとおしゃれなイタリアンレストランへ案内して、陽気に飲みだした。良子は「私には場違いなレストランだね~」と言いながらも「たまには良いかも」と喜んでいた。さとるも「たまには友人としてエスコートさせて頂きますよ」と少しおどけて話した。良子は「ではエスコートしてもらおうって言うか高い物端から食べて行こう」ってふざけたので、さとるは「エスコートするけどおごるとは言ってないよ」と言った。そんなじゃれあいの様な会話をしながら楽しく飲んだ。2件目に異動して、飲みだした。2件目は相変わらずさとるの母親と良子はちょくちょく買い物や食事に行ってるらしく、さとるの母親話になった。話を聞いている内にどっちが子供なのか解らなくなるぐらい、さとるより良子の方が母親の事を知っていた。そんな楽しい時間も過ぎて行き、夜も更けた頃、酔って来た良子はさとるに相談をしだした。
バーに向かう途中良子は酔っていて、かなり千鳥足でありながら上機嫌であった。良子は「さとる案外イイ男なんだから早く彼女作りなよ~」繰り返し唱える、さとるは内心「人の気持ちも知らないで」と言われる度にそう思いながら舌打ちしていた。さとるは「まあ俺の事はいいじゃん、楽しく飲もうよ」と言い良子の言葉を受け流しながら、良く行くバーで飲み始めた。良子は歩いたおかげか、酔いすぎてなのかは、良く解らないが少し語りだした。「私ってさっぱりしてるでしょ良く可愛くないって言われるんだよね、そのせいで喧嘩になって別れる事が多いんだよね、私本当に結婚出来るのかな~」と真剣に悩んだ顔で訴えてくる。さとるは「大丈夫だよ、世の中絶対に良子がいいって言ってくれる人いるから、俺みたいにモテないわけでも無いんだからすぐ見つかるよ」と自分の気持ちも含んだ慰めを言った。良子は「そんな慰め要りません!!当分一人で自由気ままに生きる」と張り切って言うので、さとるは「頑張れ、見守ってるよ」と言った。ここまでがさとるが今言える精一杯だった。あとはまた他愛も無い話に終始し、各自電車で帰路についた。

乾杯後は、他愛も無い話に終始した。しかし良子がお袋と気が合い友達の様に接している事を聞くと、嬉しく思いまた「本当の娘にならないか」と言う言葉が、喉元まで出ては、ビールで押し込むと言う作業が頻繁に起きていた。

二人楽しく飲んで店を出る時良子はかなり酔っていて、「さとる今日ありがとうね、久しぶりに気持ちがすっきりして、楽しかった」と微笑む良子の姿を見たさとるは、そっと抱き締めたかったが、こらえ「いやいやこんな僕で良ければいつでも、またはお袋でも」と言い笑いを誘った。良子は「そうね~お出かけはお母さんで、飲み会はさとるにしてもらうわ」といい続けて「じゃ~2件目行こうか!だって飲みはさとるなんでしょ」と笑顔で言うのでさとるも「そうだね、じゃ~行こうか」と言い「お店はさとるに任せた」と良子が言うので、さとるは「じゃ~バーに行こう」と言いお店に向かって歩きだした。

さとるはゆっくりとした口調で話し始めた。「聞く限りさ勢いで別れたみたいに聞こえるんだけど、まだお互いに気持が残ってるんじゃない?まだやり直せるんじゃないかな~と思うだよね、ましてや原因がうちのお袋からだとすると、余計に元に戻って欲しいんだけど」と良子への想いがあるさとるにとって、戻って欲しいと言うのは支離滅裂かもしれないが、現時点でのさとるにとっては本音であった。良子は「そりゃ未練が無いって言えば嘘になるだろうけど、今の私にとっては綺麗さっぱりって感じなんだよね、あとお母さんのせいじゃないしね」と普通に答えるので、さとるは「そうか~解った。まあ良子が良いならいいんじゃない、二人の問題だしね」と言い「じゃ~新しい門出に乾杯」と言いグラスを傾けた。良子は「そうね」と言いグラスを持ち二人で乾杯と言ってビールを飲み干した。

頭を整理してから話をしようとしたが、何が何か良く解らなくなり思う限り話だした。「良子さ~おふくろと買い物したりするのは別にどうでも良いけど、幾ら敬裕が疑うからって別に俺と、良子が何も無いんだから別れる程じゃなくても良くない?しかも俺知らなかったし」と言ったら、良子が「私もそう思う」とあっけなく言うので、さとるは「じゃ~なんでそうなcっちゃったのよ」と嘆くように言った。良子は「だってさ~あまりにしつこいし一度は着いてこようとするぐらいまで、疑うからそんなに嫉妬深い人とは一緒に居れないっていちゃったんだよね!あいつ強気な性格してるから売り言葉に買い言葉だね、解った勝手にしろ早々に家出て行くからと敬裕言ってくるからさ、そうしてと、あっさり言っちゃったんだよね!」さとるは「はあ~」と大きなため息をついた。