私だったら、血のつながりのない母親に「お母さん」とは呼べないだろう。
私だったら、いきなり「今日からあなたのお母さんです」と言われても
心開く日はないだろう・・・
私だったら、父と再婚した継母を許す気もなれないし
一緒に暮らすなんて到底想像もできない。
亡くなったとはいえ母親は生涯ひとりです。
亡くなった母は”ひとりだけ”と心に言い聞かし
亡き母の面影を思い出しながら
孤独に生きていくだろう。。。
しかし
しかし、、、、
一緒に暮らす私の継子は(一人息子を育てるシングルファーザーと結婚したため)
「お母さん」とまでは呼べないが
一緒に暮らすことを自分に許可している。
高校2年生というのに
夫と私のお布団に肩を並べ
3組のお布団が並び、一緒の部屋で寝ている。
(まだ一人で寝れない大きな子供です)
帰りが遅くなる時は
夫ではなく私に真っ先に「遅くなる」とラインが入る。
「勉強しなさい!!」と叱ることもあります。
「片付けなさい」と注意することもあります。
それなのに
それなのに
17歳の息子は我慢してるのか
仕方ないと思っているのか
私を「おかん」と思っているようだ。
3年前
夫と再婚し新しい家族となり再出発をした時は
「母親を亡くしたこの子をしっかり育てよう」と思っていました。
でも、、、
良い母親になろうと思えば思うほど
苦しくなってきたのです。
「本当の母親だったら何というだろう?」
「本当の母親だったらどういう気持ちだろう?」
「本当の母親だったらどういう言葉をかけるのだろう?」
こんな疑問がたくさん湧いてきて結局自分を苦しめることになりました。
そこに答えはなかったように思えます。
だから”気軽にいこう”と気持ちを切り替えました。
この子には私の背中を見せていこうと。
一生懸命に仕事をする私。
休みの日はゴロゴロする私。
お昼寝する私。
健康に気をつけてなるべく歩くことを心がける私。
「なまけものの私」と「きりっと仕事する私」を見せるようにしました。
それが効いたのか分かりませんが
血のつながりのない息子はよく私に話しかけます。
嵐のコンサートチケットが当選し大喜びで私に報告してくる息子。
修学旅行で北海道に行き
お土産話をたっぷりとしてくる息子。
何気ない風景だけど
このささやかな会話に「小さな幸せ」感じています。
今年は高校3年生になり進路を決める時期。
この子の成長を一番近くで見れることが私の幸せ
この子を一人前の大人に育てることが私の役割
そのためにこの子の「おかん」になろう。
母親でもお母さんでもない。
この子の「おかん」になろう
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます
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