枝窪純子主演(ウソ歴に次ぐ主演2作品目)
ラテはおいしいミルクのこと①
【もくもく】
中短編詰め合わせパック
作・演出/白井ラテ(青色遊船まもなく出航)
@阿佐ヶ谷アートスペースプロット


10/8(月・祝日)
楽日マチソワ2公演❗
観劇してまいりました🙆✨✨✨
そのレポートをつらつらと書き綴りまーす🙆


第一話『もくもく』
上演時間…30分程度

デストロイヤー…枝窪純子
チーたん…大瀬さゆり
お袋…伊冬ともこ
マリア…葉月茜
バニー…本田かりん
田口ゆめ…眞庭美和
もくもくさん…関口義人


もくもくさんは
ヘビースモーカーなもくもくさん。
だけど、禁煙の波が押し寄せて、もくもくできなくなったもくもくさん。
もくもくさんは、いつしか、もくもくと働く…のもくもくさんになった…。

そのもくもくさんを
もくもくと妄想する
応援するチーたん。
癒しのお袋。
許すマリア。
与えるバニー。
そして…

壊すデストロイヤー。

デストロイヤーは、妄想チームのまとめ役的な存在で皆を束ねている。

もくもくさんは
もくもくと働き、寡黙な毎日を過ごす。
しゃべらない。

田口ゆめ…は
もくもくさんと同じ警備員のバイトをしている同僚。
自分の顔が嫌いで、整形するために…その資金を稼いでいる。
そして、寡黙なもくもくさんに饒舌に語りかけることを毎日の生業にしていた。

妄想チームの元に、ゆめが入り込んで来たことで、いつしかその均衡が崩れ、内乱が起きる。

ゆめは、いよいよ整形し、
別人になる…。
もう二度と元の顔には戻れない…。

すると、
妄想チームは、ゆめを応援し、癒し、許し、与えることをし始めた。

そして、ゆめはデストロイヤーに拳銃を渡す。

デストロイヤーは、すべてを終わりにすべく引き金を引くのであった…。
マリア、お袋、チーたん、バニー…。
次々に銃弾に倒れ…やがて静かになった。



整形を終えたゆめは…包帯を取る。
そして現れた顔は…なんとデストロイヤーと同じ顔をしていた。

もくもくさんを妄想していた者たちは
実はゆめが作り出したものだった…。

いつもの警備の現場に、ゆめはもういなかった…。

もくもくさんは、ぽっかり空いてしまった心の隙間を埋めるように…
おもむろにタバコに火をつけるのだった…。


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冒頭純子ちゃんの長台詞からはじまりーの
どーん‼️とその世界観に入り込み。
眞庭さんが、寡黙でひとこともしゃべらないもくもくさんにマシンガントークを浴びせ(笑)
妄想チームは片隅でもくもくとなにかを頬張るwww
もくもくさんことセッキーさんは仕事終わりにソファーでもくもくと弁当を食べる←めっちゃ食べる(笑)←お腹の具合が心配になった(笑)
整形をしようとしているゆめが不安を涙を浮かべながら吐露するシーンで涙腺が崩壊しw
お袋が文字通り、ゆめのお袋のように急に東北弁になるのもニクい展開だった。
リンゴがキーアイテムになってて、それも⭕。

ゆめが整形後にデストロイヤーの顔(眞庭→枝窪)になる下りで、
実は全てゆめの妄想だったことに気付き唸った(笑)
2度目に見たとき。冒頭でその答えの伏線がきちんと表現されてたことに二度唸った(笑)
恐るべしラテワールドw 

不思議な世界観で、たぶん見た人によって受け取り方が違うんだろうなー?的な…、
とっても面白い表題作品でした🎵

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第二話
『仮縫いの夏が過ぎて』
上演時間…15分程度

夏美の叔母…伊冬ともこ
夏美の父…関口義人
近所の主婦…葉月茜
夏美の同級生①…眞庭美和
夏美の同級生②…本田かりん
登校拒否の女…大瀬さゆり
ユーチューバー…枝窪純子


事故死をとげた夏美の四十九日法要を翌日に控えた日のお話。

夏美の父は…遺骨を前に夏美と会話(ひとりごと)をし晩酌をする毎日。
夏美の叔母はそれにうんざりしていた。
そんな折り、夏美の家に来訪する人々…。


近所の主婦。夏美の同級生二人。
夏美の父は来訪する人々にカツオに何をかけて食べるか?を問う。
そして…毎日のようにしてやって来る、夏美の同級生の登校拒否の女…。
登校拒否の女がやってきて、
『夏美ちゃんをお墓には入れないでください…夏が過ぎると生き返るから…』
のひとことで騒動が巻き起こる‼️

夏美の遺骨が動き出したのだ‼
カタカタと音を立てて揺れる遺骨のフタ❗💦
恐怖におののき、イジメを告白する同級生‼️
夏美は事故死ではなかったという驚愕の事実💦

そこへいきなりユーチューバーを名乗る女が乱入してきて動画を撮り始めた‼️
手引きしたのは登校拒否の女‼️
彼女は夏美の死の真相を暴いて‼️と絶叫する❗

尚もカタカタと動き続ける遺骨箱❗
夏美の父は、夏美が生き返るのを喜び、カツオをサバきに台所へ駆け込み包丁を手に戻ってきた
『カツオには何をかけて食べる?』

その包丁を前に…うんざりした顔をした叔母は自らの腹を差し出した。
叔母の腹に突き刺さる包丁❗

そこで突然、物語は終わりを告げる…。

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序盤緩やかな展開から
いきなりの緊迫感への転換❗💦
とにかく遺骨箱のフタがカタカタ動き出した瞬間、驚きを通り越して引いたwww
結局、フタが動くカラクリの真相はわからず仕舞いでモヤモヤしているなうwww

とにかくジェットコースターな展開に翻弄されているうちに終わってしまった不思議なお話だったw
でも、こうゆうの大好き❤️(笑)
登校拒否の女を演じた大瀬さんの狂気な芝居に釘付けになってしまった1作だった🙆
ユーチューバー枝窪の芝居も⭕←でした。

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第三話
『犬を飼うことにしたわ、わたし』
上演時間…5分程度

和歌子…伊冬ともこ
友達…葉月茜

婚活をしている和歌子が見合いに失敗したのを励ます友達。
幸せになりたいと嘆く和歌子と🍺を酌み交わしながら語る友達。
和歌子は、だから犬を飼うことにしたわ、わたし…と涙ながらに語る。
もらい泣きしながら明るい妄想を話す友達。
だから犬を飼うことにしたわ、名前はハッピー。

叶えよう、幸せになるために…。

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テーブルと椅子。
並べられた酒缶…とシンプルな中で語らう二人芝居。
あの短時間で感情を泣きに持って行った、
ともこさんと茜さんの芝居はもらい泣きを誘った。
すごかった✨
うん、すごかった🎵

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第四話
『エメラルドグリーン、グリーン』
上演時間…10分程度

翠(ミドリ)…大瀬さゆり
緑(ミドリ)…本田かりん

『西野くんって、ミドリちゃんのことが好きらしいよ』
と言う噂話に翻弄される二人のミドリ。
二人は親友。
西野くんと仲のいい翠と、西野くんに密かに想いを寄せる緑。
翠は『きっとそれは私じゃなくて緑のことだよ』
と言い。
緑は『いや翠ちゃんのことだよきっと、仲いいもん』と返す。

愛情を取るか友情を取るかで揺れ動く二人。
結局友情を取る二人だったが、
『たとえそれがどっちだったにせよ、そんなことで二人の友情は揺るぐことはない』
と、翠は西野くんに真相を確かめに行く。

西野くんが好きだったのは、
…緑だった。

『やっぱりね?根拠はあったんだ!私は西野に【ミドリちゃん】て可愛く呼ばれたことなんてないもの』
そう翠は明るく呟くのだった…。

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学校の机と椅子が懐かしかったなあ🎵(笑)
セーラー服な二人。
まさに青春の甘酸っぱい1ページ。
マチネとソワレで
西野くんに会いに行く緑が、
『夢じゃないよね?』と言ったあと翠にほっぺをつねられて『夢じゃないよ』と言われる。
『変じゃないよね?』と、容姿を気にする緑を、『変じゃないよ大丈夫』と励ます翠。
とパターンが違ってた。
あれはアドリブだったのだろうか?

ほっこりした1作だった😄👍

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第五話
『嫌い』
上演時間…10分程度

ひなの…枝窪純子
石山…関口義人

妻子もちのプロデューサー石山と
16歳の頃から不倫関係にあるひなの。

ひなのは21歳で
石山との関係ももう5年になる。
ひなのは、付き合ってほしいと言う男が現れたことによって、これからの関係をどうしていこうか?
と、石山の愛情をこの際確かめようとする。

『わたしのどこが好き!?』
『全部』
『奥さんのどこが好き?』
『声…かな?』
『奥さんと別れて‼️』
『無理だよ‼️娘もいるし…ローンも残ってる』
ひなのは、この期に及んで同じ話を繰り返す石山にうんざりした。

ひなのは、観念し『もう来なくていいよ』…と石山に別れを告げる。

石山はいともあっさりバスローブから着替えて
部屋の合鍵をキーホルダーからはずし、机の上に置いて出ていこうとする。
『石山さんが悪者になってくれないと…』
最期までいい人を演じる石山の、出ていこうとする背中に、そう投げ掛けるひなの。
『ひなのは三番目。一番以外は日替わり』
石山は一番に娘の名前を挙げ、二番目が嫁。三番目がひなの…と言いきった…。
『どう考えても俺が悪い…今度こそ幸せになれよ❗』
石山はそう言い残して部屋から出て行ってしまった。
ひなのは感情を爆発させ、石山の置いていった合鍵を投げつけながら…

『嫌い‼️
嫌い‼️
だいっ嫌い‼️』
と叫んだのだった❗

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冒頭、バスタオル一枚で出てきた純子ちゃんにびっくり💦
バスローブに着替えながら徐々に感情を爆発させて行く様に舌を巻いた。
ラテさんが『枝窪のイメージで書いた』
と言っていたが、これ?(笑)

空しいお話だったし…
もくもくさんと180度違うセッキーさんもすごかった。
大人な1作だった❗

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鳴り止まない拍手👏
千秋楽でのダブルカーテンコール
感涙しました✨

主演 枝窪純子✨
お疲れ様😄
そして今回も観劇で感激をありがとー😆💕✨


そして、ラテさん作品で、初のオムニバス。
オムニバス自体がはじめてだったので新鮮だったし。
役者さんの振り幅の凄さも実感した
満腹な80分だった🙆



いやあ、
面白かった🎵

ラテワールド堪能。

そして、
随所に流れる楽曲の数々に
ラテさんのセンスの良さを感じずにはいられない舞台でもあった🎵


ラテさんの次回作

青色遊船 本公演
2019年1月31日(木)~2月3日(日)
【迷路みたい】
会場・花まる王子小劇場


も、楽しみだ🎵





と、
楽日観劇ほやほやなレポートをしたためて

ではまた
上京物語27
でお会いいたしましょうwww


あでゅ🙆