あたしは、あれから起こった出来事にいろいろ思いを巡らせていた・・・。
あっ!
そしてふと思い出した、
工藤と言うプロデューサーの事を・・・。
あれは薫が天国に行ってしまって、
孝治くんがFMに薫のCDを送りつけて、
薫の曲が口コミで世間に広まり出した頃だった・・・。
ある一人の仏頂面の男が雨音家を訪ねて来た。
『薫さんの歌を私たちに託しませんか?』・・・と。その工藤と言う男は、薫の事を細かく調べてて、そして把握していた。
奴は、売るためなら何でもする男だった。
まず、家族とまわりの人たちをマスコミに売った!
話題性を高めるために・・・。
薫のCD発売のポスターにゎこう書かれていた
『幻の歌姫!!』と・・・。
薫がXPだった事、不治の病で夢半ばに逝ってしまった事。
孝治くんは薫を支えて、愛をつらぬいた男。
薫は悲劇のヒロイン扱いだった。
映画の話も持ち上がり、有名な歌手の人が演技初挑戦で制作され、ますますあたし達は興味の目にさらされた。
おじさんとおばさんは、それでも、薫が生きた証だ!と耐えていた。
あたしと孝治くんは耐えられず・・・
逃げた!
薫のCDはヒットチャートを席巻した!
それはそれで嬉しかったし、現におじさんは喜んで、CDショップの人達に頭を下げながら、CDを沢山買い占めていた。
おじさんの店にも、薫のファンが沢山つめかけて、薫ノートなるものにメッセージを残して行った。
天国の薫に届くようにと、おばさんが作ったものだった・・・。
薫の生きた証?
ただ、世間の目にさらされ哀れまれただけだよ!
そりゃ沢山の人に聞かれてるのは嬉しいけど、薫の本位じゃないはずだ!
そうでしょ薫?違う?
薫は歌ってるときだけは輝いてたし、確かに生きてた!
話題性先行の売り込みじゃなくても、薫はそれでも、薫の歌に感動してくれる人に聞いて欲しかったはずだ!
それをあの工藤のせいで・・・!
あたしは急に腹立たしくなって来た・・・!
《続く》
あっ!
そしてふと思い出した、
工藤と言うプロデューサーの事を・・・。
あれは薫が天国に行ってしまって、
孝治くんがFMに薫のCDを送りつけて、
薫の曲が口コミで世間に広まり出した頃だった・・・。
ある一人の仏頂面の男が雨音家を訪ねて来た。
『薫さんの歌を私たちに託しませんか?』・・・と。その工藤と言う男は、薫の事を細かく調べてて、そして把握していた。
奴は、売るためなら何でもする男だった。
まず、家族とまわりの人たちをマスコミに売った!
話題性を高めるために・・・。
薫のCD発売のポスターにゎこう書かれていた
『幻の歌姫!!』と・・・。
薫がXPだった事、不治の病で夢半ばに逝ってしまった事。
孝治くんは薫を支えて、愛をつらぬいた男。
薫は悲劇のヒロイン扱いだった。
映画の話も持ち上がり、有名な歌手の人が演技初挑戦で制作され、ますますあたし達は興味の目にさらされた。
おじさんとおばさんは、それでも、薫が生きた証だ!と耐えていた。
あたしと孝治くんは耐えられず・・・
逃げた!
薫のCDはヒットチャートを席巻した!
それはそれで嬉しかったし、現におじさんは喜んで、CDショップの人達に頭を下げながら、CDを沢山買い占めていた。
おじさんの店にも、薫のファンが沢山つめかけて、薫ノートなるものにメッセージを残して行った。
天国の薫に届くようにと、おばさんが作ったものだった・・・。
薫の生きた証?
ただ、世間の目にさらされ哀れまれただけだよ!
そりゃ沢山の人に聞かれてるのは嬉しいけど、薫の本位じゃないはずだ!
そうでしょ薫?違う?
薫は歌ってるときだけは輝いてたし、確かに生きてた!
話題性先行の売り込みじゃなくても、薫はそれでも、薫の歌に感動してくれる人に聞いて欲しかったはずだ!
それをあの工藤のせいで・・・!
あたしは急に腹立たしくなって来た・・・!
《続く》