一昨日、雨の中観に行ってきました。
こちらはカンヌ映画祭で賞を受賞するくらいの映画なのに
諸般の事情により上映館が少ないです。
諸般て何だ?
ウクライナやロシア、イランにアメリカなどきな臭いこの時代にこそ、たくさんの人に観てほしい映画🎬だと思いました。
実在の人物であるベトナム戦争の帰還兵であるアフリカ系アメリカ人のアレン•ネルソンさんが主人公。
この時代の背景は次のようなものです。
ベトナム戦争はベトナムが南北に分裂した事で勃発しました
1954年それまではフランスの統治下に置かれていたベトナムですが
休戦調停締結に伴いフランス軍が撤退。まもなく南北に分裂しました。
社会主義のソ連と資本主義のアメリカが国や社会、経済に関する考え方が異なることで大きく対立。「冷戦」を繰り広げました。
その対立構造がそのままベトナム南北対立の後ろ盾になります
北ベトナムを共産主義(ソ連 中国)
南ベトナムを資本主義(アメリカ)が支配するという構図です。
結局ベトナムはこのような大きな時代のうねりに半ば飲み込まれるような形で
そのうねりを自国独立の為に利用しようとしたが為にたくさんの人々の血を流すことになりました。(ベトナムにも主体的側面がありました)
そして10年後冷戦2国はそれぞれ南北の「支援」という関わり方に留まっていたがアメリカが
「一国が共産主義に沈んでしまうと派生して共産主義の勢力が拡大してしまう」という考え方に基づきついに軍事介入を行なった。
しかしその介入は対立する北ベトナムはもちろん支援先の南ベトナムに住む一部の人たちにとっても「フランスにかわる新たな侵略者」として映ります
南ベトナムの一部の人たちは「ベトコン」と呼ばれる対米戦隊を組織し、北ベトナムはこれを支援する。
ベトナム戦争で流れた血の殆どはこの南ベトナム内で起きた米兵対ベトコン、北ベトナム軍の戦いによるものであり、アメリカは苦戦。
ネルソンさんもまたこの陸戦に駆り出された米兵の1人ですが、結果的には米軍は当初期待された成果を達成することなく撤退。
その後南ベトナムの首都が陥落しアメリカは事実上の敗北を喫しました。
戦闘中、米軍が散布した枯葉剤による毒がベトナムの人々や米兵の体に深刻な悪影響を与えたり、アメリカではPTSDを発症する帰還兵が多く確認されました。
上からの指示とはいえ、わざわざ他国の戦争に首を突っ込んで現地の人々を殺してまわったという罪悪感、ゲリラ戦で経験したトラウマ的な恐怖、さらには帰国後、世論の反戦感情に晒された事などが主な要因とされ、彼らの加害者としての葛藤や心情や背景をリアルに描いたのがこの映画です。
塚本晋也監督の反戦への強い思いが込められています。
戦場の映像はかなりグロいです。でもコレが現実でこれが戦争だと思いました。
印象的だったのはベトコンの青年が言った言葉
「あなた達はなぜここに来て戦ってるんだ?あなた達も闘え!黒人の自由のために」
その時いた3人の内2人が黒人だったし、
ベトナム戦争では最前線に行かされた者の中にかなり黒人がいたという。
貧困からの脱出など色んな背景があるのだが、
確かにそのベトコンが言うように「アメリカのためにベトナムで闘うより、黒人のためにアメリカと闘えよ」というのはそうだなと思った。
戦争体験を話した際に小学生に
Mr Nelson did you kill people?
と聞かれる。
そこから物語が始まるのだが
帰還後PTSDによる幻覚などで普通の生活ができずホームレスのような暮らしのネルソンさん。
精神科医に
「あなたはなぜ人を殺したのですか?」と聞かれる。
当初は「仕事だから」
「命令されたから」
「殺らないと殺られるから」
と答えるが、
遂に
「私が殺したかったから」
と答えるネルソンさん‥‥
戦争を知らない私にはネルソンさんの話が人ごとのように思える
その事がまさに平和なんですね。
たくさん考える事があり過ぎて支離滅裂な文章になりましたが、
とにかく、たくさんの人に観てほしいです。





























































































































