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「食空間プロデューサー・食器コンシェルジュ」
小野 真理 です
テーブルコーディネート〜Japanese style
和のテーブル リネンについて
「膳」の作法に始まる和のテーブルセッティングですが、
椅子に座って食事をするようになった、戦後の高度成長期
以降 日本でもテーブルにテーブルクロスをかける習慣が
生まれました。 家庭におけるテーブルリネンの普及は、
特別なおもてなしの日の特別なアイテムと思われがちですが、 空間の印象を大きく変えることのできる
テーブルリネンを利用して、上手に演出をしましょう。
リネン類の選び方
1:アイテム
◉テーブルクロスとテーブルランナー
和のセッティングにおいても、テーブルクロスとテーブル
ランナーは、コーディネートの重要な役割を果たします。
特にランナーは、着物の帯を連想させ、わかりやすく和の
イメージ を演出できることから、人気アイテムの一つです。 例えば落ち着いた色無地のテーブルクロスに、華やかな
和柄のランナーをプラスするだけで、 手軽に和テイストの
コーディネートが可能です。
◉テーブルマット
テーブルマットは、テーブルクロスよりも手軽に取り入れられるテーブルリネンです。 和コーディネート独特の、
御膳や折敷とアイテムイメージがリンクするマットは
種類も豊富にありますし 最近は和紙や畳などを
モチーフにしたものも出ているので、利用してみると
良いかもしれません。
◉ナプキン
器を手に持って食事をする和食では、ナプキンの習慣が
ないので、和柄や和テイストの種類が豊富な 手拭いなどを
利用してみるのも良いでしょう。 小さなサイズのものも
たくさんあるので、上手くチョイスしてみてください。
絵柄のない食器などを使う場合、ナプキンの絵柄を
ワンポイントにすると、モダンなコーディネートになります。
2:柄
日本の布にも、織や独特の紋様が入っているものがあります。 和のイメージに繋げやすい柄を選んで、アイテムに取り入れてみましょう
<吉祥紋様>
良い兆し、おめでたいしるしをいう意味のある吉祥文様。記念日やおめでたい席などに使うと おもてなし度が、ぐんとアップします。
*麻の葉・・・麻はとても成長が早く、生命力が強い植物。子供の成長や魔除けなどの意味があります。
*市松・・・同じ柄がどこまでも途切れることなく続く様子から「子孫繁栄」「事業拡大」の意味があります。
*青海波・・・どこまでも続く波模様には「未来永劫穏やかに暮らしていけるように」という願いが込められています。
*七宝・・・円形が永遠に連鎖し繋がるこの柄には、円満、調和、ご縁などの願いが込められています
*唐草模様・・・縦横無尽に伸びる茎やツタが生命力の強さを連想させるので「長寿」「繁栄」を表します。
3:色
日本の四季の移ろいは、伝統的な日本文化に豊かな色彩美を創り出しました。 日本人らしい、和をイメージさせる伝統色のアイテムを選ぶことで、和食器との調和も取りやすくなります。 また、日本の住居に使われる建材の多くは、自然素材なので、ナチュラルな素材に合う色をチョイスすると
コーディネートがしやすくなります。 また伝統色は季節を
表す色とも連動していることが多いので 時期に合わせて
色を選ぶと、季節感の演出にもなります。
<緑系> 錆青磁・萌黄・松葉・抹茶
<黄系> 芥子・黄金・蒲公英・香色
<青系> 鉄紺・露草・藍・瑠璃
<紫系> 藤・海老色・茄子紺・菖蒲
<赤系> 茜・朱・蘇芳・桜
*あくまで一例になります