茗荷 | 教蓮寺 ~お寺日記~

教蓮寺 ~お寺日記~

このブログでは、愛知県西尾市吉良町にある
浄土真宗本願寺派 明源山教蓮寺の情報をお届けします
約550年前に建立され現在は本堂も新しくなり
お寺の行事として毎月7日の常例法座
毎月第1土曜の子ども土曜学校など様々な催しも行っております

冥加(みょうが)と書きますと


冥は「暗い」や「隠れている」「覆われて光が見えないさま」をあらわす言葉


加は「仏様の加護」の事で


仏様の目には見えない加護がある事を「冥加」と言いますが


今日は茗荷(みょうが)を取り上げてみました




茗荷には仏縁とも言える言われがあります(^u^)


茗荷を食べ過ぎると物忘れが激しくなるとか、忘れっぽくなると言いますがそんな事はありません

↑こんな事が言われるには訳がありまして


周梨槃特(シュリハンドク)は兄に誘われてお釈迦様の弟子となりました


この兄は聡明であったが、周梨槃特は一つの句さえも記憶できませんし修行の作法や方法も覚える事が出来ませんでした

何年も修行を続けますが、彼は自分の才能の無さに絶望し、教団を去ろうとします


しかし、お釈迦様の「自らの愚を知る者は真の知恵者である」という言葉を聞いて思いとどまります

しかし彼にはどの修行も無理でした

そこで、お釈迦様が彼に与えた修行は、掃除でした一本のほうきを与え、「 垢を流し、塵を除く」と唱えさせ、精舎を掃除させました


周梨槃特は一心に掃除をしました

何年もたったある日、周梨槃特はお釈迦様に「どうでしょうかきれいになったでしょうか?」と尋ねました


お釈迦様は「駄目だ」と言われるます

どれだけ隅から隅まできれいにしてもまだ駄目だといわれます周梨槃特はそれでも黙々と掃除を続けました


ある時、子どもたちが遊んでいてせっかくきれいに掃除をした所を汚してしまいました、周梨槃特は思わずほうきを振り上げ怒鳴りました


「こら!どうして汚すんだ」
その瞬間、彼は本当に汚れている所に気がつきました


それ以来、汚れが落ちにくいのは人の心も同じだと悟り、ついに仏の教えを理解して、悟りを開いたといわれています


そして、お釈迦様は周梨槃特が一生懸命に掃除をしている姿をいつも手を合わせて拝んだといわれております


そんな周梨槃特が亡くなりますと周梨槃特のお墓の周りに出てきたのが「茗荷」と言われています


つまり、物忘れの激しい周梨槃特のお墓の周りに出てきたことから物忘れをするようになると言われ始めましたがっ!


むしろ根気強く一心に励むことが出来る様になるのでは!(^u^)


ほんとの効果は頭をスッキリさせたり、デトックス効果やホルモンバランスを整えてくれたりするそうです



サッと湯がいて甘酢に漬けると奇麗なピンクに発色します


味も美味しいですよいっぱい食べましょう(^u^)


長文失礼いたしました<(_ _)>