源信和尚(げんしんかしょう) | 教蓮寺 ~お寺日記~

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このブログでは、愛知県西尾市吉良町にある
浄土真宗本願寺派 明源山教蓮寺の情報をお届けします
約550年前に建立され現在は本堂も新しくなり
お寺の行事として毎月7日の常例法座
毎月第1土曜の子ども土曜学校など様々な催しも行っております

寒くなって日が暮れるのも早い時期です

秋空の夕暮れはとっても綺麗ですね


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さて今日は七高僧様の源信和尚様です

このお方は日本の方です、有名な往生要集(おうじょうようしゅう)という書物を書かれた方です


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往生要集のことは後に説明させていただくとして、源信和尚様は若かりし頃仏門に入り、秀才として名高い方で若くして、皇族の前で講義するくらいの方でした


ある時その講義のお礼としてもらった物を母親に送ると


母親は

「貴方を仏門に入れたのは、宮廷に出入りして世間一般に偉い人だと認めてもらうことではありません」とその品を送り返されたそうです


そんなことがあって以来、源信和尚は名利(名声)と言うことには非常に厳しい立場をとられ、もっぱら仏道に励まれた方です


親鸞聖人のお言葉にも「名利の太山に迷惑して」(みょうりのたいせんにめいわくして)と有るように、人の前に立ったら偉くあろうとする心がやまず、大きな山に迷い込んでいるようだと自分を厳しく述懐されています


よく地位や名声というものは、人がもつ最終的な欲の一つだと言われますが、宗教家にしても政治家にしても、その心から離れて行くことの尊さ、気付くことの難しさを教えてくれるようなエピソードです


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