娘が不登校になってから、みるみるうちに娘らしさを取り戻しています。


心因性の帯状疱疹のようなものが顔や身体に出ていましたが、それが治り、表情が豊かになって笑顔が増えました。




夫に娘が

「ママが頑張ってくれてたから、本当の気持ちが話せなかった」

と言っていたそうです。


子供に気を遣わせてしまっていたんです。



学校は疲れたら休んでいたし、長女なりのペースで通えているような気がしていましたが完全に無理をさせてしまいました。

長女が「疲れがたまったみたい」と言った日は子供の居場所へ行ったり、家で好きなことをしていたし、学校に通えとか、勉強をしろと言ったことは1度もありません。


「休みたい」と言うこともなく、行き渋りもなかったので深刻には考えていなかったけど顔色は正直です。



長女からは

「いつも2人の男の子が喧嘩していて誰かが休み時間に殴られたりしてるよ。やめてって言ってるのにやめないんだよ」
「教室の床や友達に唾を吐くんだよ」
「おはようって言ったら大嫌いって言うんだよ」
「みんなにしねしねって言うんだよ」
「◯◯のこと他の子がウザいって言ってるよってわざわざ言ってくる」
「つまづいたらダサいキモいって何度も言われるの」


という話を聞いてきました。
笑いながら諦めたように話し、話した後はすぐに気持ちを切り替えていました。



言葉の暴力は児童養護施設で暮らすお友達から言われるそうです。

愛着障害がありますから、誰かをのけものにしたり
誰かの悪口をふきこむというのは日常茶飯事のようです。


悪い子は1人もいませんが、ストレスを溜めている子が何人もいるのです。

それに対して先生の目が行き届いていないのです。





クラスメイトに2人、他害児童がいるんですが

一年半の間に1人クラスメイトが辞めてしまい

今は長女と、また他のクラスメイトの合計2人が不登校状態です。


周りの保護者の方達が協力して、問題解決のために学校と連携をとってくれていたのに改善されませんでした。


他害児童の保護者を悪く言うのは控えたいので

きっと、お子さんのことで悩んでおられるから

家庭でも色んなアプローチをしていると信じよう。と思っていましたが、どうやら他害の原因が周りの児童にあると勘違いされていて被害者意識が強い方だというのが判明しました。


自分の子の現状を受け入れずに、他の子の障害に対する偏見を平気で口にしたり、暴力や暴言も放ったらかしにするので



わたし、キレました。



そんなに怒りの感情が湧いたわけではないんですが

嫌われ役って必要だと思うのです。

学校側にも、不満と要望を伝えつつ


他害児童の保護者にクレームを入れたのです。




返事はありません。



逃げ慣れているのでしょう。



その2人は、毎日喧嘩しており、聞くに耐えない暴言や嘘をつくそうです。唾を吐いたり、お友達に他の子を叩くように指示したり、心が病んでいる様子です。


この1年半、発達障害のお子さん達と共に過ごしてきたんですが



他害は発達障害が理由ではない。です。



ついつい手が出たとか、喧嘩していてエスカレートしたとか、自爆して暴れた

なんてのは他害にはカウントしません。



他害児童とは、加虐性を持って手を出すのがデフォルト化しているお子さんのことです。

例外なく親御さんもセットで、心病んでいます。



2人の親御さんの共通点がありまして、それは


「価値観が古い」ということです。


偏差値の高い学校に入れて、良い大学を出て

良い企業に就職すれば安泰、みたいな昔の価値観をお持ちです。


誰がどう見ても、お子さんは感情のコントロールが難しい発達障害児なので、加配の先生をつけるか、手厚い支援級のある学校に転校されるのが得策なのに、親御さんはあくまで私立小学校の普通級に通っているという既成事実に固執しています。

そのプレッシャーが子供にも伝わり、子供はキャパオーバーを起こしています。



グレーゾーンと言う言葉が一人歩きして

子供の現実を受け入れられない親御さんも少なくないのでしょう。


古い価値観に子供をはめ込もうとすると

子供は抵抗するんです。


発達障害児は定型児と比べて不快に対して正直な反応を見せます。


みんなと同じでも自分が嫌ならやりたくないという姿勢は、「まとも」だと思います。




そもそも、子供が日常的に他害してしまう時点で
学校に通える段階ではありません。


ストレス値が高い状態で、勉強やルールの多い集団生活を強いると余計に子供は荒れてしまいます。

それをわかっていながら、周りの子への配慮がなく子供を学校に通わせ続ける親こそなにかしらの病気なんじゃないでしょうか。



公立小の見学にも行きましたが、支援級が7クラスあり、年々増えているそうです。

私の子供時代は、支援級は1〜2クラスだったので本当に増えました。


発達障害というのも明確な定義のない曖昧なものです。


子供のケアも必要ですが、まず最初に親のケアが大切だと感じます。


答えのでない中で、沢山葛藤してもがき苦しんでいる親御さんが沢山いらっしゃります。


古い価値観を脱ぎ捨てる作業の途中かもしれません。

何年もかけて、親子で脱皮していっている人もいれば


新しい時代の流れをキャッチして、子供の個性や「好き」「得意」をのばすことに注力している親子もいます。


私がキレた親御さんは、そのどちらでもなく、変わらないことを選んだ人の可能性もあるので、適度な距離感で圧をかけて、あとは天にお任せします。