澤田美喜先生と深い繋がりのある学校に長女が通っています。
3年前に、この女性がつくりあげたとされる場所にたまたま降り立ち
濃い緑の木々の上に、眼では見えない次元の暗雲を感じ取った。
美しくて
おどろおどろしくて
一瞬で惹かれた。
澤田先生のことについて、ワタシから子供に何か話したことはないけど
長女は
「知ってるよ。○○い人だよ」
と言う。
勿論亡くなっておられるので会ったことはないし
学校では「素晴らしいニンゲン」と教わっているに違いない。
一昨年、この地に長く住む歳下の女性と話す機会があって澤田先生が話題にあがった。
彼女も気づいていて、その闇の深さに惹かれる1人だった。
先日、宗教団体の勧誘をしている女性が家に来て
言葉が書かれたポストカードを渡してきた。
ここちよい言葉は蜂蜜のように、 魂に甘く、からだを健やかにする。
と書かれていて、「ご家族の間でも蜂蜜のように甘い言葉をかけあえたら幸せですね」
と言っていた。
女性が帰った後に長女が
「喋ってる時、唾の音がペチャペチャ鳴ってたね。気にならないのかな…」
と。
ワタシが「蜂蜜の食べ過ぎじゃない?」
と返すと
手で顔をおさえながら
「ママ、ふざけないで」
と笑った。
唾液音のことをリップノイズというらしい。
長女のいつものように、言葉を選んで
不快さを表現する姿が愛おしかった。